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楽天が23日の横浜戦に7-5で勝ち、勝率5割に復帰した。エースの岩隈久志は
ハーラートップの7勝目を挙げたが、終盤、一打同点まで追い上げられる冷や汗ものの
勝利に、野村克也監督は「楽あれば苦あり。油断大敵。勝って兜の緒を締めよ・・・。
今日は格言がいっぱい出てくるな」と苦笑した。
悲願のAクラス、そして今季は優勝も宣言した指揮官だが、実はその強気発言の
裏には衝撃の体験があったことがわかった。昨年“臨死体験”をしたというのだ。
「そういえば去年、変な夢を見た。目の前を川が流れてててな、向こう側で白装束を
着た人が手招きしてるんや。誰だかまでは分からなかった。行くか行くまいかって
ところで目が覚めたんだが、起きた直後は気分が悪かったわ」(野村監督)
これまで「いつ“お迎え”が来ても覚悟が出来ている。我が人生に悔いなし」と
語ってきた指揮官も、この体験で「まだやるべきことがあるから生かされたのか・・・」と
感じ、改めて優勝への思いを強くした。さらにはその後の“死に様”までも描くようになった。
それは「地元での日本シリーズ。9回表、投手が最後の打者を空振り三振に打ち取り、
全員がマウンドに集まる。しかし歓喜の輪ができているのに、肝心の監督がベンチに
座ったまま動かない。慌てて顔をのぞいてみると・・・」というもの。「今までそんなケース、
アメリカ(メジャー)でもないんじゃないか?」と笑う監督は「死ぬときはグラウンドで」
という思いが強い。野村監督の今季にかける意気込みはハンパではなさそうだ。
(東京スポーツ 5月25日(日)販売号より)