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中日・山本昌が２１日の楽天戦で３勝目を挙げ通算２００勝へ「４」とした。
試合後は７回４安打１失点の内容に「今季最長イニングだし、仕事ができてよかった」
と笑顔を見せていたが、そんな山本昌との対戦に燃えていたのが、元チームメートの
楽天・山崎武司内野手だ。しかし２打数無安打１四球に終わり「今日は昌さん、
球が速くなってたな。コントロールも悪くなかったし、きっちりコースにきていた。
完全にやられたよ」と脱帽。
山本昌を兄貴分として慕っている山崎武は、共通の趣味をいくつも持っており、
その一つが「クワガタ飼育」。だが、山本昌が２００勝を達成するためにクワガタ飼育を
やめたことを耳にし「マジでやめたの！？」と大きなショックを受けた。
山崎武によれば、クワガタ飼育は非情に奥深い世界だそうで「何でも食べる
カブトムシと違って、オオクワガタはキノコの菌しか食べない。クワガタ飼育が
はやっていたときは、卵も１個１０万円から高くて３０万円するものまであった。
ビジネスを目的にやっている人もいるけど、オレと昌さんは違う。手間ひまかけて
大きく育てたときの達成感、ブリーダー本来の喜びを味わいたいからなんだよ」と言う。
そんな山崎武も「毎日、飼育箱の中に霧吹きしないといけない」うえに１００匹以上
飼っていたため「かがんで霧吹きしてたから腰が痛くなってしまった」と、現在は
飼育を断念。高価なクワガタは全部近所の子供たちにあげたそうだが、ブリーダと
しての情熱はまだ失っていない。
「オレが現役を引退したら、またクワガタを飼いたいな」。山崎武は、ひそかに
山本昌の２００勝達成→ブリーダー復活を願っている。
（東京スポーツ ５月２３日（金）販売号より）