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再出発を図るJ2・ベガルタ仙台の運営会社、東北ハンドレッド。支援する行政や企業、
関係者は「これを機にプロ意識を持った経営を」と変革を求める。
その根底にあるのは、クラブを取り巻く環境の変化だ。2004年、プロ野球東北楽天
ゴールデンイーグルスと男子プロバスケットボールbjリーグの仙台89ERSが相次いで
発足。宮城県内で唯一のプロスポーツチームという優位性は消えた。
<金銭的支援は限界>
「県財政が厳しい中、ベガルタだけを支援するわけにはいかない」。来年度以降の
補助金を打ち切る理由を、宮城県の三浦秀一副知事はこう説明する。
クラブは1994年の設立当初から行政の手厚い支援を受けてきた。
早期のJリーグ昇格を目指した積極的な選手補強が失敗。累積債務は98年度に
約21億4800万円に達したが、設立を推進した県と仙台市は増資を繰り返し、
経営をスリム化した99年度からは補助金による支援に転換。最も多い年で県は
5000万円、市は7000万円を補助してきた。
今季6000万円を補助する仙台市も財政難は県と同じ。笠原周二副市長は「金銭的な
支援はこれが限界。これからは民間、サポーターを含めた運営に切り替えてほしい」と
要望する。
<望ましい民間主導>
経済人も行政主導からの脱却を訴える。クラブの初代社長を務めた仙台CATVの
佐々木茂社長は「県と市合わせて、まだ5割近い大株主であることに変わりはなく、
正常な形とは言えない」と指摘。「民間主導の方が話題性のある運営が可能。
行政は将来的にその方向に導くことが責務」と説く。
ユニホームスポンサーとして年間1億円を拠出するアイリスオーヤマ(仙台市)の
大山健太郎社長も、これまでの経営を「本当に強いチームをつくりたいのか、
ただ赤字を出したくないと運営しているのか分からない」と疑問視。「積極的に
リストラし、工面した予算で戦力強化を図るような大胆さがほしい」と注文をつける。
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