08/04/20 17:20:28 kQNXQf/W0
<踊る大捜査線>の劇伴音楽を僕が担当しているのはご存知かもしれないが、
織田くんの曲のシングル、アルバムの、その多くのサウンドに僕がタッチしてきたのは、皆さんは意外とご存じないかと思う。
中略
そして、あの頃から織田くんはもう完全に<織田裕二>だった。
仕事にはとても真摯というか絶対にハードルを超えてやり遂げるガッツは、当時からも今も変わらない。
僕が『良い』といっても<自分が納得いくまで>朝まで<歌入れ>し続けたこともあったしね。
その後、昨年のシングル曲『そんなもんだろう』まで、思い出せないくらい彼の曲をレコーディングしたけど、
思うことは、とにかく織田裕二はずっと真のプロフェッショナルであるということだ。
職場でしか会わないということもあるけど、どうも、何年もの間、織田くんとは<音楽や映画>以外の会話はしていないような気がする。
彼の頭の中は<芝居>と<音楽>で一杯なのだろうといつも思うのだが。
先日、<踊る大捜査線>の撮影現場にお邪魔した時、どう考えても場違いな僕に、織田くんは優しく接してくれた。
織田くんは<カンチ>や<青島>とは違うというのはよく知っての通りだが、ところがそこにはなんと<青島刑事>がいた。
やはりここでは芝居のプロなのだろう。
音楽スタジオにいる歌手織田くんとはまたひと味違うプロフェッショナルなのだ。
松本晃彦 出典:音楽専科 2003年第9号