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2007年のJ1は、最終節で鹿島アントラーズが大逆転優勝を決めるという劇的な結末で幕を
閉じた。最近のJリーグは終盤まで優勝争いがもつれることで有名。
過去3年を見ても優勝決定はすべて最終節である。
サポーターが絶賛する絶妙な試合日程は入場者数の増加にも大きく貢献しているのでは
ないだろうか。実際、02年に1万6368人だった平均入場者数も今年は2万2591万(第3節時点)
に増加しているが、当のJリーグ側は「日程は偶然の産物。終盤のドラマを作り上げたのは、
あくまで選手やスタッフ、ファン・サポーター。入場者数増加もクラブの努力があってこそです」
(Jリーグ事務局)と話す。
ところで、Jリーグの日程調整は非常に複雑。スポーツスケジューリングに詳しい東京農工大学
情報工学科助教の宮代隆平さんによれば「現在のJ1のように18クラブの場合、すべての
組み合わせは10の100乗を超える」という。そこで活躍しているのがアイログ社(千代田区)が
開発した、通称「日程くん」という専用ソフトだ。
「以前は担当者が1週間つきっきりで組んでいました。しかし、当初J1のみで10クラブだった
のが03年にはJ2も合わせて28クラブに増加。人の手に負えなくなったところで導入されたのが
『日程くん』です」(Jリーグ事務局)
33クラブ、リーグ戦621合に増えた現在でも、このソフトのおかげで3日ほどで最適解が
導き出せるという。また、人間の手によるパターン化やミスも排除し、より公平性を保てるように
なったそうだ。ちなみに、試合日程を組む際の条件設定では“ホームもしくはアウェイゲームが
3試合連続しない”“宿泊や交通事情を考慮して地域の大規模イベントにぶつけない”
“平日ホームゲーム開催数を均等にする”などの条件が加味されているとのこと。
何気なく眺めていた試合日程も、陰ではこれだけの苦労と技術の進化があったんですねえ。
(R25編集部)
ソースは
URLリンク(headlines.yahoo.co.jp)