08/04/09 23:08:01 0
NOTE. 星野の考え DATE. 2008 . 4 . 9
<逸材、たとえば中田(日ハム)の育て方>
若い人の育て方というのも昔と今とでは随分違う。今の若者はそれぞれ自分
というものを持っていて、周りがどういおうと自分で理解し、納得しなければ動かない
わけでしょう。わたしの経験からいえば立浪にしても福留にしても、打つにしても守る
にしても課題を設定したら鉄は熱いうちに打てと、それは毎日毎日、徹底した
猛練習を科した。もっと昔でいえば王さんにしても荒川(博)さんというコーチの
下での死にもの狂いの鍛錬で、あの一本打法も作った。
松井にしても今はドラゴンズで頑張っているノリ(中村紀)にしても、みんなそういう時期を
乗り越えて自分の技術なり力なりを磨いてきている。若い、未熟なうちは今も昔もない、
徹底的な集中的な猛訓練も必要だ。
中田の場合はどうなのか。日ハムにしても日ハムの監督、コーチの指導陣にしても中田の
育成には相当な注意やエネルギーを持ってのぞんでいるに違いないと思うけれど、
新聞なんかで彼の発言を聞いているとなにかもうひとつ、はっきりしたものが伝わってこない
ようなところが気になっている。立ち向かう気持ちはもちろん持っているんだろうけれど、
わたしならファームではなく手元に置いて、専任コーチを付けて、ひとつひとつの課題に
徹底して取り組ませると思う。他の新人とはひとつ違う、特別な態勢を作って、えこひいき
といわれようとそういうプロジェクトでやっていくと思う。
体がどうとか、デブでどうとかいっても、一日5回食事をとってもそういう訓練を受けていったら
誰だって段違いに体も締まるし、気持ちも締まる。日ハムの監督、コーチにとっても一番
やりがいのある仕事なはずだし、いい資質、人に優る素質を持って入ってきている高校出の
若者にはやはり古かろうと新しかろうと、モノにするまでのそんな取り組みの大切さ、
必要性は変わらないんじゃあないだろうか。
集中的なエリート教育というか、中田はそういう対象たる、なによりの逸材だと思って、
北京の1次メンバーにも加え、彼の一挙手一投足には遠くからだけれどいろいろ注目
しているんだけれどね。
「星野仙一とワイワイガヤガヤ」
URLリンク(hoshino.ntciis.ne.jp)