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山岳団体が、世界レベルの登山家を育てようと本腰を入れ始めた。
海外の高峰を対象に、未踏峰や難ルートに挑む遠征をバックアップする。
日本山岳協会は、新たに「海外登山奨励金」を設けた。今月から09年2月を対象に、
応募があった登山10隊から米アラスカ州、ペルー、ネパールに遠征する3隊を選び
各30万円を交付。選考は厳しく、8000メートル峰でも外れた隊があった。
背景に若者の山離れがある。登山は「きつい、汚い、危険」の3Kと言われ、
全国の大学山岳部員が減少。最近は一部の先鋭登山家以外、7大陸最高峰制覇など
一般登山家でも達成可能な目標を選ぶ傾向がある。
新制度の第1陣で「GIRI―GIRI BOYS アラスカ登山隊」(横山勝丘(かつたか)隊長
=28=ら3人)が、4月に出発。北米最高峰マッキンリー(6194メートル)は未踏を含む
2ルート、ベアートゥース(3069メートル)峰は新ルートで計三つの岩壁に挑む。
いずれも標高差1500~3000メートルの垂直に近い岩と氷の壁だ。
安全確保の固定ロープを張らず、前進キャンプも設けない速攻登山をする。
横山隊長は信州大山岳部OB。学生時代は年間150日前後も山に登るほど入れ込んだ。
05年からアラスカ遠征を始めた。横山隊長は「アラスカは困難なルートが多く、
世界のトップクライマーも注目している」と言い、「お金も経験も少なくギリギリだけど、
モチベーションは誰にも負けない」と意欲満々だ。
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