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一昔前まで「芸能界のドン」として、芸能マスコミにタブー視されてきた人物といえば、
本誌ではおなじみバーニングプロダクションの周防郁雄社長や、ジャニーズ事務所
のジャニー喜多川社長だろう。
しかし、本誌先月号でもお伝えしたとおり、ここ数年は、渡辺謙、高橋克典、中島美嘉、
蛯原友里らを擁するケイダッシュの川村龍夫会長が、一部で「新たなるドン」と評され
るほど勢いを増している。
では、一般にはまだなじみの薄い川村会長とは、どんな人物なのか?
「周防氏と川村氏が、千葉県の市川高校の同級生だったことは有名な話。2人は、
その後もつかず離れずの関係で、川村氏がバーニングの役員を兼務している。特に
ケイダッシュのナンバー2であるT氏は、バーニングの威光を笠に着て、強引に仕事を
取ってくる。バーニングあってのケイダッシュといったところでしょう」(スポーツ紙記者)
そんな川村会長の芸能界入りのきっかけとなったのは、実は周防氏ではなく、同じく
高校の同級生で、歌手として活躍していた鹿内孝氏だ。
鹿内氏はかつて、川村会長との付き合いについて、「(大学に進んだ)川村はやくざの
世界に片足を突っ込んでいたから。そんなところにいてもしかたないだろうといって、
俺のところにきてもらったんだ」と別冊宝島『芸能界スキャンダル読本』の取材に答え
ている。
コワモテかつ新日本プロレスの役員を務めるほどの格闘技好きで、幾多の格闘技興
行にもかかわってきた川村会長の原点が見えるようだ。
そんな川村会長の名を一躍轟かせたのが、85年に起きた、いわゆる「『生徒諸君!』事
件」だ。小泉今日子が主演してヒットした映画『生徒諸君!』の配給収入をめぐり、
バーニングと製作会社が訴訟騒ぎになった際、バーニングの取締役でもあった川村
会長が、製作会社社長を呼び出して、「駅のホームじゃ気をつけろ。知り合いの暴力団
は、何をやるかわからないからな」などと脅したと毎日新聞が報じたのだ。
川村会長は、報道は事実無根だとして毎日新聞を提訴したが、請求は棄却されている。
だが、この一件が、川村会長をタブーな存在に押しやった一因になっているようだ。
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