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ソフトバンク・王貞治監督 メジャーへ…それは一本の道だ
日本球界や日本の若者について熱っぽく語るソフトバンク・王監督 「ニッポン人」も今回が最終回。
“ラストバッター”は、２月１日にキャンプインするソフトバンク・王貞治監督（６７）だ。
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―日本の野球ファンにとっては、オフのうれしいニュースでしたが、その後、日本球界から何人もの選手が
大リーグに行きました。日本人選手のメジャー流出はファンにとっては寂しいです。
「オレは流出とは思ってないよ。野茂以来、その道が切り開かれたんだから。選手たちがチャレンジ精神を
持って行くのは当然のことだし、そこで多くの選手が活躍することは、現在プロにいる選手、小、中、高校で
やっている人たちも、ゴールはメジャーで活躍するということになるわけだから。日本の球界で活躍するという
ことより先に、メジャーへ行く、メジャーで活躍するという２つの大きな目標ができた。日本球界にとってもいいことだよ」
―日本の野球界が空洞化するという意見もありますが。
「止めることはできないだろうね。その気持ちは分かるけど。オレ自身もそういう気持ちが全くないわけではない。
それよりも、彼らがアメリカで頑張っていることが、日本の野球のレベルを上げて、より高いレベルで日本の野球と
メジャーの野球が近づいているということになる。選手たちの意識を高めているということも言えるからね」
(省略)
―野球の場合、メジャーへ行った選手は、ある程度の活躍をしていますが、ゴルフやサッカーは苦戦している
ケースが多い。なぜでしょうか？
「ゴルフはコースによってラフとか芝の質とかが違う。それに、何と言っても層が違う。野球の場合は、メジャーで
戦うような選手が出る国がまだ少ない。ゴルフに比べると、狭い範囲でのスポーツ。サッカーの方が世界的には広い。
野球はまだワールドシリーズという言葉が適切ではないレベルだよ。ゴルフのように、個人プレーでやる競技は、
これから苦労して、５年後、１０年後になってからアメリカのツアーで優勝争いできる選手が出て来るんじゃないかな」
(省略)