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スポンサー離れも……
●目がくらんだ30億円
07年シーズンからJリーグのテレビ放送権が見直された。2011年までの5年間、スカパーが
年30億円を負担(他にNHKとTBSで計20億円)することでスカパー主導体制となった。もっとも、
当初から「Jリーグ離れを誘発しなければいいが」と懸念され、それが現実のモノになりつつある。
NHKは、97年から06年までBSで70試合前後を放送してきたが、「受信料不払いによる収益悪化」
によって、年20億円の放送権料が払えなくなり、「半分の10億円にして欲しい」とJリーグに泣きついた。
「全国中継なので貢献度は大。せめて15億円ならNHK主導で」の意見もJリーグ内に多かったが、
「配分金のためにも年間総額50億円の放送権料維持を優先すべきじゃないか」の声が大勢を占めた。
「Jリーグは完全に見誤った。スカパーの30億円に目がくらんで、自らのクビを絞めることになった」と
サッカー記者がこう続ける。
「スカパーは《ホームはスタジアムで、アウェイはスカパー!で》を合言葉に加入者増を目論(もくろ)んだ。
しかし、NHKのBS放送が減ったこともあってJリーグの観客動員が微増にとどまり、結果として
スカパー加入者も伸び悩んだ。完全に《負のスパイラル》状態です」