08/02/23 07:37:11 0
苦悩する怪物の姿を見て、梨田監督は腹を決めた。フリー打撃中のケージ裏。
アンバランスな中田のフォームが、指揮官に打撃指導の解禁を決断させた。
「そろそろ口出ししていこうと思う。打撃コーチが(欠点を)指摘していく段階に入る」
キャンプインから22日。放任主義に終止符を打ち、打撃矯正に着手する。
調子は悪化の一途をたどっていた。目まぐるしくフォームを変えながら、
3試合で9打席連続凡退。この日の打撃練習でも構えを変更した。
グリップの位置を上げ、バットのヘッドを投手寄りに傾けたが、藤井らに対し
計37スイングでサク越えは3本。梨田監督は「キャンプ序盤の軸がブレない
ボディーターンができていない」と顔をしかめた。
まずは着眼点の誤りを正す。平野打撃コーチは「直すべきはそこ(構え)ではない。
バランスが崩れていることが原因。いい時は石井浩郎に似ていた」と説明。
ここ数日、先輩選手からの助言に耳を傾けていた中田は「コーチに言ってもらえば
自分のためになる。自分の考えと重ねていきたい」と指導解禁を歓迎した。
打撃に悩みは深いが、着実に成長した点もある。三塁の守備では湯もみ型
付けした柔らかい新グラブに好感触を得ている。
「守備、走塁は違ってきたね」と梨田監督。覇気のなかった21日のSK戦から一転、
練習中は明るい声を張り上げた。
この日朝には、帽子のひさしの裏に「全力プレー 野球人」と書き込んだ。
「高校じゃ“オレよりすごいやつおんのか”と思っていた。ガッツ、勢いがあったッス」
負けん気と必死さを取り戻すための原点回帰だ。守備、走塁、精神力に確かな
成長を見せている中田。豪快な打棒の復活がかなえば、怪物はこれからも
怪物らしくあり続ける。
ソースはURLリンク(hochi.yomiuri.co.jp)
帽子のつばに“野球人全力プレー”と書き練習に臨んだ中田
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