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第107回 金子達仁(スポーツライター)<後編>「トルシエは沖縄のクライフ?」
金子: 僕はこれから、かつての不倶戴天の敵と組んで仕事を始めます。元日本代表監督
のフィリップ・トルシエですよ。
二宮: それはどういうこと?
金子: トルシエがJFLのFC琉球の総監督に就任するんです。僕はFC琉球のスーパーバイザーを
やっているんですが、フランスまで行って、彼を口説いたんですよ。
二宮: 本当に? 応援はするけど、うまくいくかなァ。というのも、かつて沖縄かりゆしFCで
加藤久監督や選手全員が退団する事件が起きたでしょう。僕は久さんに直接、話を聞いたけれど、
本当に驚かされたよ。
金子: でも、それは沖縄のスポーツに成功体験がないからだと思うんですよ。だって沖縄から
日本のリーグに加盟したスポーツはほとんどないでしょう。
僕は、スポーツクラブが成功する条件というのは住民がその土地をどれだけ愛しているかだと
思っている。その意味で、沖縄はこの前の高校野球の県予選の視聴率が4割を超えているんですよ。
こんな県って他にないでしょう。だから、可能性はあると思う。それで、トルシエに監督ではなくて、
総監督を頼んだわけです。小学生のスクールをはじめ、チームの全てを彼に任せようと思っています。
今季、ロッソ熊本がJFLに上がってくる。鹿児島にも九州リーグのチームがある。まずは、
それらのチームを倒したい。そして、いずれは日本で屈指のクラブである浦和レッズを倒せる
ようなチームをつくりたいと思っています。
二宮: そうかなぁ。3年経ったら、「二宮さんの言っていたことがよくわかった」と言うと思うよ。まぁ、そうならないことを祈っているけど(笑)
金子: 確かに二宮さんのおっしゃるとおり、失敗する可能性は大きいかもしれない。日本サッカー界に
エンターテイメントの風を吹き込んだると。
阪神タイガースは僕の血ですよ。でも、Jリーグは創設が遅かったこともあり、本当に好きな
チームがないんですよ。だから、僕はサッカーで、阪神みたいに自分がムキになれるチームが
欲しかった。それがFC琉球だと思っています。
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