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パワーとかスピードとか、センスとか体格とかいろいろいうけれど、中田(日本ハム)の
場合はあのスイングの速さ、シャープさでしょう。あのスイングの鋭さは20年、30年に
ひとりくらいの逸材だろうし、キャンプで一緒に見た田淵も「高校からきた一年生で、
プロのピッチャーの球に打ち負けない、押されないスイングができている。これはやはり
相当な素材としかいいようがない」っていっていた。
剣道の世界でも紙一重の勝負を分けるのは「太刀行き」のスピード、というようなことを
いうんだけれども野球のバッターを見る場合もそれと同じで、まずスイングのスピード、
切れ味を見る。そのバッターとしての基本的な力というか資質というか、そうしたところが
大変傑出しているということでしょう、これは。わたしはその中田を直接見て、直感も
なにも「これは、これからのプロ野球界を背負っていく若者に間違いない、絶対にと
思った」ということだ。
このキャンプからオープン戦、そしてシーズンに入ってからもいいの悪いの、どこが
どうだの、どこがこうといろいろな見方が出たり、本人も周囲も一喜一憂していくことに
なるんだろうが、チームにも監督以下の首脳陣にも、マスコミやファンにも押して押して、
この中田の背をプッシュし続けてやってもらいたいと思っている。そうしたところにも
耐えるというか、対応できる新人でしょう。彼の言動や顔つきを見ていてもそう思う。
昔でいえば王さんだって、それに清原でも松井でも、わたしの中日時代でいえば
立浪でも福留でも、高校出の資質豊かなルーキーぐらい、監督として育てかがいのある、
たたきがいのある対象はないし、それが見る見るうちに伸びてきてみせるのもこの18、
19くらいのこういう年代の若い選手たちだ。
梨田(日本ハム監督)にも「おれならたとえ打てなくても、30試合でも50試合でも
使うけどな」といわずもがなのこともいってしまったかもしれないが、間違いなく
梨田だってそう思っているでしょう、「こんな楽しみな役まわりは滅多にないぞ」って。
今年のプロ野球の楽しみがこれでまた確実になった。
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