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ネット人気でホモマンガ復刻…ヤマジュンって誰だ?
男児わいせつ犯も決めゼリフを借用
ここ数年、ネット上で妙なマンガが復刻している。魅力的かつ個性的な同性愛のキャラクターを、
独特の語彙でコミカルに描く「くそみそテクニック」(山川純一作)だ。爆発的ブームの峠は過ぎた
ものの、“そのスジ”への影響力はまだまだ大きい。ただ、山川氏は25年前に失踪したまま。
本人に結びつく手がかりも一切なく、ナゾに包まれている。
くそみそテクニックは同性愛漫画雑誌「薔薇族」の増刊「バラコミ」2号に掲載された、山川氏に
よる1話完結の漫画。ネット上での「ヤマジュンブーム」の火付け役となった作品であり、現在でも
山川氏の代表作とされている。
2003年夏、小学5年生の男子児童へのわいせつ行為で逮捕された50歳の男は、顔見知りの
2人の男子小学生を4年間に渡り自宅に連れ込んでいたが、その誘い文句が
「うちでゲームをやらないか」だったという。この「やらないか」こそ、くそみそテクニックの
主人公・阿部高和の名ゼリフで、同性愛者なら誰もが知りうる“決めゼリフ”なのだ。
作品ではほかにも、「ウホッ! いい男…」「しーましェーン!!」など、数々の名ゼリフが登場し、
いずれもネット上で多用されてきたものの、作品のシチュエーションは極めて過激だ。
山川氏とは、どのような人物なのか。老舗同性愛雑誌「薔薇族」の伊藤文學編集長(75)は、
謎につつまれたその正体を次のように語る。
「山川は『薔薇族』創刊の5年後に、突然原稿を持参して現れた青年でした。不思議なことに、
本名も住所も連絡先も教えない。スタッフからは大ブーイングで、16ページのストーリーで30本くらい
載せたところで打ち切っちゃった。掲載が終わっても原稿料を払っていたけど、いつの間にか
消息不明になっちゃったよ」
山川氏が音信不通になってから、すでに25年が経過。
「生きていれば、おそらく50歳は超えているのでは」(伊藤氏)。現代によみがえった理由については、
「彼の作品は、すべて妄想。この世界でも現実離れしたストーリー展開が、見る人にウケるのでしょう」
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