08/01/19 14:48:10 0
トヨタが世界3大レースの一つ「ルマン24時間」(フランス)に、
ハイブリッド技術のマシンで挑戦する方針であることが、明らかになった。
2010年の出場が有力で、同社初の優勝を狙う。
市販車プリウスなどで世界をリードするトヨタは、06年からハイブリッドレース車の試作を開始。
昨年はスポーツ車のスープラにハイブリッド技術を搭載し、「十勝24時間レース」(北海道)で圧勝した。
現在、モータースポーツ部とハイブリッド担当のHVシステム開発部で数十人の合同チームを作り、マシン開発を進めている。
ルマンでは完全な競技用車両での参加となるため、
「現状では重量が重すぎ、エネルギー回収効率もまだまだ」と挑戦への改良点も多い。
トヨタはルマンでは1999年に2位に入賞したのを最後に、F1世界選手権(2002年から参戦)に集中するために挑戦を打ち切った。
ルマンは新技術を使ったマシンの出場に寛容で、過去に初歩的なハイブリッド車が米チームから参加(予選落ち)している。
06、07年は共にアウディのターボディーゼル車が優勝した。
トヨタ関係者は「アウディは新世代ディーゼルの優秀性をルマンで証明した。
トヨタは、ハイブリッドでそれをやりたい」と話す。
欧州では、ディーゼルが環境にやさしいと評価が高く、乗用車販売台数でも半数以上を占める。
トヨタは人気レースを通じ、日米に比べてハイブリッドの存在感の薄い欧州での同技術のイメージアップを図る考え。
現行のルマンのルールでは、同じ量ならガソリンより5%程度熱量を多く出せるディーゼルが有利。
トヨタは、ガソリンの不利な5%分をハイブリッドのエネルギー回収で補う。
蓄電形式は、市販車と同様の電池に加え、エネルギー出し入れの迅速なキャパシタ(コンデンサー)を併用する方式が有力。
関係者は「出場初年に勝利を目指す」と自信を示す。
同社首脳は「F1の成績など、挑戦への不確定部分もある」としながらも、「ルマンがターゲット」と認めている。
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