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巨人阿部慎之助捕手（２８）が今季から「阿部慎之助基金」を設置することが１２日、
分かった。本塁打１本につき１万円を千葉・浦安市内の福祉施設に寄付する。グアムに
出発する直前に訪問した同施設で、昨季の活躍の映像を流した際に、喜んでくれている
顔を見て思いついたという。「本塁打の時の歓声が一番すごくて、本当に
喜んでくれてるのが分かった」と、本塁打数を基金の金額にした理由を話した。
この日は自主トレ後、グアムの日本人学校と地元の野球少年約１００人を相手に
高橋尚らと野球教室を開いた。そこでも、体育館のない学校側が建築のために募金を
集めていることを知ると、とっさに５ドル紙幣と１ドル紙幣３枚を募金箱に入れた。
日本人学校の馬渕豊校長（５３）は「毎年、グアムにきてこういうイベントを
開いていただき、募金までしていただいて本当にありがたい」と感謝。昨年９月からの
募金合計は１００万円程度で、目標の１億円にはまだ遠いが、阿部の募金を励みに
体育館を建てたいという。
昨季は３３本塁打１０１打点と自己最高の成績で、年俸は１億円の大幅アップを
勝ち取った。キャプテンとして、チームメートに大盤振る舞いしながらまとめたことも
評価された。今季は、そのお金をチーム内だけでなく支えてくれるファンにも贈る。
「（福祉施設には）日本一というものを勝ち取って行きたい」と、ファンの笑顔を
エネルギーにかえる阿部が、今季も打ちまくる。
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