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・「何聴くか」に答えたい 坂本龍一、CD全集今夏から発売 (asahi.com)
「音楽業界の既存のシステムは世界的に崩れつつある」というのが坂本の現状認識だ。
功罪の両面を指摘する。
「若い才能が世に出やすくなった。レコード会社を通さなくても作品を世に問える。
だが、そこから先、海外との契約といった場面では、皆が同じ努力を強いられる。
無駄だし、もったいない。一方、聴く側にとっては玉石混交の膨大な情報の中で、
何が玉で何が石かが分かりづらい」
そこで一昨年、「commmons」レーベルを作った。
「共有地」の意味の英語に「music」のmを足した。
「きちんとした音楽を作る人を応援する。ただしメジャーレーベルのような指図はしない。
音楽は勝手に作れ、が基本です」
指針のない時代。気になるのは他人の選択だ。何が売れているかを示すランキングがはやり、
上位になったものが一人勝ちをするという循環が起きている。
「誰もが賢い消費者というわけではないから、指針が欲しくてランキングに頼る。
ランキングって不思議で、大量にCMを流せばいいってものじゃない。
なんて言うか、空気に左右される。今はタレントも政治家もその空気に頼ってる。
イラク問題も米国の大統領選挙も、議論より空気」
昨年刊行が始まった、作家の池澤夏樹が個人編集する「世界文学全集」(24巻、河出書房新社)
などは、この「指針の需要」に応えるものの一つだろう。
「実は似たことを考えてるんです。僕が責任監修するCD全集『commmons:schola』
(コモンズ・スコラ)。いま一体何を聴けばいいのかという問いに答えたい。
僕はこういう音楽を聴いてきた、最低これだけは聴けという、クラシックから民族音楽、
ロックまでを網羅するコンピレーションです」
(以下>>2-5に続く)
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