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[解説] あえて回帰 西武の決断
人材派遣企業との命名権契約を解除した西武は、新たに命名権取得企業を
求めず、球場名をもとの「西武ドーム」に戻すことを決めた。かつての
常勝軍団も昨季はついにBクラス転落。人気低迷して久しく、球団財政も
決して豊かとはいえない状況下での決断は大きなものだ。「できれば
収入源のひとつとしておきたかった」（球団首脳）命名権。実際、契約
解除が決まってから、本社主導で、関係の深い信販会社による取得で調
整が進められていたという。
「ここ数年、西武らしさを失っていた。黄金時代のように毅然とした
チーム像を取り戻すために、あえて厳しい選択をするのも手かもしれな
い」（同首脳）。全盛期の西武の運営は、確かに孤高かつ揺るがぬもの
にうかがえた。年明けと同時に球団名に「埼玉」を冠し、新たな歩みを
はじめた西武。球場名の「回帰」は、決意どおり黄金時代への「回帰」
への鍵になるだろうか。