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ダルに追い込まれたら最期!?
日本ハム・ダルビッシュ有投手(21)を打てなかった。最多勝は涌井(西武)、
防御率と勝率のタイトルは成瀬(ロッテ)に奪われたが、ダルビッシュの被打率は
706打数123安打で1割7分4厘。規定投球回に到達して被打率1割台は、
99年松坂(西武=1割9分7厘)以来になる。2リーグ制後、被打率の低かった
投手を出すと、1位は70年村山(阪神)の1割6分1厘で、ダルビッシュは
歴代5位にランクイン。パ・リーグでは56年稲尾(西鉄)の1割7分3厘に次いで
低かった。56年のパ・リーグは平均打率が2割3分2厘に対し、今年は2割6分2厘。
当時に比べ平均打率が高く、稲尾以上の評価を与えてもおかしくない。
つけいるスキがなかった。対戦打順別の被打率では、1番打者が唯一の2割台。
松中(ソフトバンク)を9打数0安打、ローズ(オリックス)を16打数2安打など、
4番打者を1割4分6厘と完ぺきに封じ込んだ。イニング別は序盤の1~3回が
1割8分5厘、中盤の4~6回が1割6分5厘、終盤の7~9回が1割7分1厘。
疲れの出る終盤につかまる傾向も見られない。走者なし、一塁、得点圏と、どんな
状況でも被打率1割台を記録した。
210奪三振でタイトルを獲得。2ケタ奪三振が9度あり、史上4人目の2試合連続
14奪三振以上の記録もつくった。2ストライク後は対戦打者399人から210三振を
奪い、被打率1割2分7厘(四死球21、犠飛1で打数377)。追い込んだケースでは
半数以上が三振と、打者はお手上げだった。【伊藤友一】
[2007年12月18日9時14分 紙面から]
ニュースソース
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