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2008.3.13 02:56
知人から税金名目で金をだまし取ったとして、２件の詐欺罪と有印公文書偽造、同行使の罪に問われた三重県伊賀市の前総務部長、長谷川正俊被告（５９）＝懲戒免職＝に対する判決公判が１２日、津地裁で開かれた。
山本哲一裁判長は「市職員の立場を悪用した犯行で、巧妙かつ背信的。しかし一定の社会的制裁も受けている」として、長谷川被告に懲役２年４月（求刑懲役４年６月）の実刑判決を言い渡した。
判決によると、長谷川被告は旧上野市の税務課長だった平成１３年１２月から翌年３月にかけ、市内の知人男性の土地登記に絡んで「贈与税は還付される。私が代わりに手続きして納める」と持ちかけ、２度に分けて約５３４万円をだまし取った。
この際、信用させるために市長公印を押した還付金を支払う旨の文書を偽造した。
また、別の知人男性に対して税金徴収を肩代わりする名目で、１５年６月から昨年９月にかけて、５回にわたり計約７８３万円をだまし取った。