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厚生労働省は10日、鳥インフルエンザウイルス(H5N1型)に感染して
死亡した中国江蘇省の男性(24)から、父親(52)に感染した疑いがある
と発表した。厚労省によると、04年以降、人から人に感染した疑いのあ
るケースはインドネシアやベトナム、タイで数例報告があるが、いずれも家
族内にとどまっているという。
鳥インフルエンザは、人から人に感染する「新型」に変異し、大流行する
ことが懸念されている。今回は発症から世界保健機関(WHO)の発表ま
でが迅速で、厚労省は検疫態勢を強化した。
WHOによると、男性は11月24日に発症して入院し、今月2日に死亡
した。その後、父親もH5N1に感染したことが確認され、治療を受けてい
るという。それ以上の拡大は確認されていない。
厚労省は、WHOが父親の感染を発表した9日以降、父親が住む江蘇
省南京市に10日以内に滞在していた入国者に対し、検疫所でサーモグ
ラフィーなどを使って発熱や症状の確認を始めた。 asahi.com
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