08/02/09 00:27:57 IiGNp53O
ソニーは2007年4―12月期の業績発表で、「プレイステーション3(PS3)」の08年3月通期の販売目標を
当初の1100万台から950万台に下方修正したことを明らかにした。その減少分の150万台分は、日本での
伸び悩みが影響していると思う。昨年11月の値下げ以降、多少売り上げが伸びたとはいえ、07年の1年間で
国内累計が167万台(エンターブレイン調べ、以下同じ)という厳しい結果だった。
ゲームソフト業界にとってこの数字が意味するのは、PS3や「Xbox360」といったグラフィックの処理性能が高い
上位機向けでは、国内市場単独で利益を出すことが限りなく難しくなっているという現実だ。今後、サードパーティー
の国内ソフト企業の事業戦略に大きな影響を与えると思われる。
■携帯ゲーム機が据置型をはるかに凌駕する日本
日本のゲーム機市場はこの先何年にもわたって、欧米と比較して異質な市場になる可能性がある。大きな理由は、
据置型ゲーム機よりも、「ニンテンドーDS」と「プレイステーション・ポータブル(PSP)」によって構成される携帯ゲーム機の
市場の方がはるかに大きくなってしまったからだ。
国内累計でDSは2110万台、PSPは735万台となり、すでに「プレイステーション2(PS2)」の2105万台を
超えている。PSPは9月の新型PSPの発売後、絶好調だ。このような傾向は、06年から顕著になり始めていたが、
据置型ゲームに勢いがあった欧米市場とは対照的である。
この結果、日本で販売本数の上位にいるサードパーティー製のゲームの多くは、携帯ゲーム機に集中している。
150万本を売った「モンスターハンターポータブル2nd」(PSP、カプコン)や、105万本の「ドラゴンクエストIV」(DS、
スクウェア・エニックス)、「レントン教授と不思議な町」(DS、レベルファイブ)、「クライシスコア~FFVII」(PSP、
スクウェア・エニックス)といったタイトルだ。PS3、Xbox360、「Wii」という新型の据置機向けでは、上位に入る
サードパーティー製タイトルはなかったといっても過言ではない。
今年1年で、仮に据置型ゲーム機が大きく販売を伸ばしたとしても、それでも携帯ゲーム機の普及台数に
追いつくという状況は考えにくく、日本の市場構成は欧米とははっきりと異なる。Xbox360だけでなく、PS3も
日本では苦戦しているとみるのが正しいだろう。
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