08/09/03 12:35:49
オフィスにお菓子を詰めた専用の箱を置き、売れた分だけ代金を回収する“置き菓子”
サービスの人気が高まっている。菓子業界はもちろん、通販会社などの異業種も参入し、
にぎやかな置き菓子事業。オフィスではどんな風に利用されているのか、置き菓子事業の
草分けであり、約10万台のボックス設置で年商30億(2008年3月期)を誇る業界トップの
江崎グリコ(以下グリコ)を訪ねてみた。
グリコの置き菓子「オフィスグリコ」は10種類程度、全部で24個の商品を入れたお菓子の専用箱
「リフレッシュボックス」をオフィスに設置する。そしてサービススタッフが週に1回程度訪問し、
商品の入れ替えや補充、代金の回収等を行うサービスだ。商品は一部を除き100円の均一料金で、
商品を取り出すときに、代金箱にお金を入れるシステムだ。 いわば「富山の置き薬」や
「野菜の無人販売」スタイルである。 利用者側は、B5サイズの場所だけを確保すれば
面倒な管理の手間は一切ない。
(中略)
現在のユーザーの男女比は、なんと男性7割、女性3割という圧倒的な差が出ている。
「20代の男性は抵抗感がない方が多いのですが、30代以上の男性は、恥ずかしさがあるのか、
自分でお菓子を買い行くことはあまりありませんが、あれば食べる(笑)。また、女性に比べて
食に対して保守的なところがあり、気に入ったらずっと同じお菓子を食べるという傾向もあります」
(江崎グリコ広報IR部の吉村貴宏氏)。
利用シーンとしては、残業やちょっと小腹が空いたときなどに利用されているそうで、特に外に出て
買い物に行くのが面倒な高層オフィスなどで人気が高いという。最近は昔のように、職場をあげて
飲みに行くというケースが減っているが、吉村氏によると、お菓子があることで話がはずみ、
他の部署とのコミュニケーションが活発になったという話もあるそうだ。
ボックスの中身は基本的に10種類、24個だが、リクエストも可能。 もちろんグリコ製品が中心
なのだが、よく見てみると他社のお菓子も入っている。「お客様の満足度を高めるため、
豆菓子や珍味系など、当社が手薄な商品は他社のものを入れています」(吉村氏)。
太っ腹な姿勢だが、たしかに味のバラエティが豊富なほうが利用者にとってはうれしい。
しかし、心配になるのは、料金の回収率だ。無人販売なので、お金を入れないでお菓子だけ
とり出す、というケースはないのだろうか?「回収率は約95%。金額が合わないからといって、
追徴することはありませんが、あまりに著しい場合は、対応についてご相談させて頂くことも
あります。もっとも不特定多数の方が出入りする場所なら難しいかもしれませんが、場所が
オフィスということもあり、これまでトラブルは少ないです」(吉村氏)。あくまで性善説に立った
ビジネスなのである。
(後略、詳細は元記事で)
URLリンク(trendy.nikkeibp.co.jp)
日経トレンディネット(URLリンク(trendy.nikkeibp.co.jp)) 2008年9月3日
お菓子を入れる専用箱「リフレッシュボックス」の標準タイプ。
URLリンク(trendy.nikkeibp.co.jp)
アイスクリーム約5種類25個と、飲料が約18種類60本程度入る「リフレッシュボックス <三温度タイプ>」
URLリンク(trendy.nikkeibp.co.jp)