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イルカやアザラシなど海獣の餌として、小樽産のホッケが全国の水族館から
注目を集めている。小樽機船漁協(佐藤竹栄組合長)には、「鮮度がいい」
などと一昨年から注文が急増し、出荷量はここ三年で十倍に増えた。
新鮮さに関しては「人間さま」よりうるさい海獣からのお墨付きは、品質の
良さの証しと言えそうだ。
「今年は必要量の半分を小樽産にする予定です」。千葉県の鴨川シーワールドは
以前、餌のホッケを秋田産でまかなっていたが、数年前から漁獲量が減少。
他県産では質が悪く、頭を痛めていた。
海獣は元来、生きた魚を食べるのが普通で、身崩れするなど質の悪い餌には
見向きもしないからだ。
そんな折、小樽機船漁協とかかわりがあった水産庁の独立行政法人「水産
総合研究センター」から小樽産を紹介された。サンプルを見て、シーワールド
側は「魚体もしっかりして身崩れしておらず、鮮度も期待以上」と太鼓判。
二〇〇六年途中から納入が始まり、その後、「小樽のホッケはいい」と水族館
関係者に口コミで広まった。
同漁協の水族館向けのホッケ出荷量は〇五年に計二十二トンだったが、〇六年は
四十三トン、〇七年百七十六トンと急増。〇八年は二百二十トンを超える見通しだ。
納入先も三重の鳥羽水族館、東京のしながわ水族館など九館に増えた。
来年はさらに二館増える予定だ。
小樽産人気には訳がある。同漁協は、航海の最後の漁でとれた新鮮なホッケ
だけをプラスチックケースに保存。身崩れや鮮度の低下を防いでいる。また、
魚体の大きさなど水族館ごとに異なる要望にも細かく応えてきた。
昨年九月から購入している和歌山県太地町のくじらの博物館は「鮮度のよさは
もちろん、きめ細かな対応がありがたい」という。
今や、関係者の間で「(海獣が)小樽のホッケを食べると病気知らずになる」との
評判も出始めており、同漁協の川島広幸工場部長は「これをホッケの消費拡大に
つなげたい」と意気込んでいる。
ソース:URLリンク(www.hokkaido-np.co.jp)
画像:URLリンク(www.hokkaido-np.co.jp)
北海道新聞 2008年08月15日 16:07
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