08/05/25 11:46:32
＜休耕田で野菜作りブーム 尾鷲市向井地区＞
休耕田が目立つ尾鷲市向井地区の棚田で、退職後の趣味などにしようと土地を借り上げ、
野菜を栽培する動きが広がっている。
漁師町にあって農業が盛んな同地区だが、担い手不足で荒廃した田畑が目立つ。しかし、
近年の自然や健康志向ブームが後押しし、ここ５年間で中高年の住民や市民団体が
約１０カ所の休耕田を畑に変えた。
元小学校長で同所に住む奥地啓吾さん（６７）は、近所の農家の誘いで５年前から農業を
始めた。「最初は不格好な野菜ばかりで皆に笑われた」と振り返るがメキメキ腕を上げ、
今では約１２００平方メートルの土地でトマトやキュウリ、サツマイモ、ダイコンなどを育てている。
４月には市内の５０歳代の夫婦から依頼を受け、土地探しに力を貸した。
棚田の再利用は景観の維持にも効果を発揮。草が高く茂ったり、ビニールシートが掛けられたり
していた土地に緑が戻り、のどかな農村の風景がよみがえりつつある。
先日も朝７時すぎから長靴姿で畑に入った奥地さんは「作物を育て、ご近所に配る楽しさは
体にも心にも最高です。仲間が増え、地区が活気づいたら」と話していた。 （鈴木龍司）
中日新聞 2008年5月24日
URLﾘﾝｸ(www.chunichi.co.jp)
棚田を畑に変え、野菜を育てる奥地さん＝尾鷲市向井で
URLﾘﾝｸ(www.chunichi.co.jp)
※ご依頼いただきました。