08/05/12 14:51:51
光市三井のラーメン店「十五萬石」で、障害者に「1杯のラーメン」をふるまう
善意の活動が600杯を超えた。店主の藤本さん(42)が6年前から招いて
実施しているもので、「喜んでくれる人がいる限り、これからも続けていきたい」
と、1000杯超えを目標にしている。
「1杯のラーメン」の活動は、藤本さんが2002年に市内のスーパーで買い
出し中、店の近くの施設に通う障害者から「お店でアツアツのラーメンを食べて
みたい」と声を掛けられたのがきっかけで始まった。
藤本さんは、この障害者から「外食でラーメンを食べたことがない」と言われ、
数日後、施設の障害者たちを招いて自慢のとんこつラーメンとチャーハンの
セットをごちそう。スープを最後まで飲みほした器がテーブルに並ぶ様子を見て、
うれしさと充実感で胸がいっぱいになったという。
以降、周南市や田布施町の施設など10施設超の障害者約600人(延べ)に無料
で提供し続けてきた。店内の壁には、ラーメンを食べた障害者から寄せられた感謝
の手紙がぎっしりはられ、藤本さんは「落ち込んだり、仕事で疲れていたりした時
に手紙を読み返すと元気になる。自分のパワーの源です」と喜ぶ。
藤本さんは、この交流をきっかけに、5年前から障害者支援団体「ふるさと心の会」
を設立。弁当の盛り付けなどの現場実習に店を提供するなど、障害者の自立支援にも
乗り出した。
藤本さんは、活動の節目を迎え「1杯から始めた活動が、徐々に広がり始めている。
障害を持つ人が暮らしやすい社会になるよう、これからも努力していきたい」と話
している。
読売新聞 2008年5月9日
URLリンク(kyushu.yomiuri.co.jp)
障害者にラーメンをふるまう活動を続ける藤本さん
URLリンク(kyushu.yomiuri.co.jp)
※ご依頼いただきました