08/04/29 08:13:48
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いま子どもに人気の習い事は、水泳と英会話だという。そろばん塾も堅調だ。
教室を取材すると、複数の習い事をかけもちする子が目立つ。体力も学力も早くから
養えば安心、と考える親の増加が背景にあるようだ。
◆忙しい放課後
子育て中の母親に毎年、習い事の調査をしている女性誌「Como(コモ)」(主婦の友社)
の07年調査では、「今子どもが習っている」1位はスイミングで、2位が英会話だった。
新学習指導要領で小学5年からの英語導入も決まり、幼いうちから耳を慣らしておきたい
と考える親も少なくない。
子ども専門の「キティ英会話クラブ」(本部・東京都目黒区)では、1歳から入室を
受け付ける。相楽君(8)は、「ネーティブの英語に接する機会が必要」という母親(43)
の希望で幼稚園から通い始め、日本児童英語振興協会(JAPEC)の児童英検1級に合格
した。今では家族や日常生活についての問いに答えることができる。
1級は通常、11-14歳程度の子が受験するレベルという。
相楽君は英語のほか、絵画教室と学習塾に通う。友達も習い事をしている子が多く、
母親は「平日の空いている日に遊べる子を見つけるのが大変」と話す。
放課後に忙しい子どもが目立つ。東京都西部のある学習塾でアンケートをとると、
小4クラス6人のうち、週に4回以上、塾か習い事に通う子が4人いた。6人中5人は
父母の勧めと答えた。ただし、「自分でやりたいと思った」という子も5人いた。
◆そろばん塾復調
東京・新宿副都心の高層ビルが見える手塚珠算塾(東京都渋谷区)。ここでも、スイミング
スクールや体操教室とかけもちする子が目立ち、髪がぬれたままやってくる子もいる。
パチパチと玉をはじく音が教室に響く。1年生の時から習う4年生の沓澤さん(9)は
「算数が得意になりたくて始めた。暗算ができるようになり計算力がついた」という。
60年以上教壇に立つ手塚さん(83)は「最近、『読み書きそろばん』が見直される
ようになった」と語る。
そろばん塾の人気は復調傾向だ。全国珠算教育連盟によると、珠算検定の受験者数は
70年代後半をピークに減り続けていたが、02年の41万人を底に上向き、ここ数年は
50万人程度を維持している。
すばやく玉をはじいていた小2男児に聞くと、「サッカーと将棋とピアノも習っている」
と話す。「ちょっと疲れることもあるけど、大丈夫」とうなずいてみせた。
ソースは
URLリンク(mainichi.jp)