08/04/11 08:34:38
<ミリメシを食べてみた ボリューム抜群、お味は…>
「ミリメシ」をご存知だろうか。「ミリタリー」な「メシ」の略で、各国の軍隊などで支給される
「戦闘糧食」のことだ。ミリタリー愛好家の間では以前から人気だったが、近年、店頭では
購入できないという希少性から一般にもブームが広がり、昨年末には自衛隊の「ミリメシ」を
模した景品が、アミューズメント施設のゲームに登場し、話題を集めた。どんな味なのか、
実際に食べてみた。【長岡平助】
陸上自衛隊東部方面隊とNTT東日本、NTTドコモによる、マグニチュード7.3クラスの
首都直下地震の際、避難所などの通信を確保するための共同訓練が2月29日、
陸上自衛隊朝霞駐屯地で行われ、その昼食として、報道関係者に「ミリメシ」が配られた。
戦闘糧食という名前から、つい質素なイメージを抱きがちだが、種類は赤飯、たくあん漬け、
ポテトサラダ、焼き鮭、フランクフルト、鶏肉もつ野菜煮、味付けハンバーグ、マグロ味付け、
など豊富。ただし、パッケージの色づかいは、レトルトパウチにしても缶詰にしても、黒みが
かったモスグリーンで統一され、市販のものとは違う独特のいかめしさがある。
まず口にしたのは、たくあん漬け。歯応えと甘みは十分で、市販のものと比べてもそん色は
ない。焼き鮭やポテトサラダも、レトルトパウチから取り出すという「違和感」さえ除けば、
味は満足できる。鶏肉もつ野菜煮とマグロ味付けはやや濃い目の味付けだが、そこは
「戦闘糧食」なので、「体力の消耗を迅速に回復するため」(東部方面隊広報)にこのくらいの
味付けなのだろう。一方、フランクフルトは、どちらかと言えば「ソーセージ」のような柔らかな
食感で、口の中で肉がぱさつくのが難点だった。また、味付けハンバーグは、添えられた
グリンピースがかろうじてハンバーグらしさを主張しているものの、名前とは裏腹に肉の
うまみに欠け、しょうゆの風味が強すぎて、作り置きした肉団子かコンビーフのようだった。
全体的にボリュームがあり「腹を満たす」という点では抜群。当初、配られた缶詰やレトルト
パウチを前に「たいした量ではない」と、たかをくくっていたものの、最後はほかの報道関係者
と分け合い、何とか食べきった。「見た目よりおいしく(自衛隊内での)評判もよい」(東部方面
隊広報)とは言うものの、率直なところ、毎日食べるにはかなり重たい代物だ。
めったに食べられないという「プレミア感」のある現状くらいが、ちょうどいいだろう。
機会があれば、ぜひ一度ご賞味あれ。
毎日jp 2008年4月9日
URLリンク(mainichi.jp)
ミリメシを囲む東部方面隊マスコットキャラクター「あずまくん」(左)と広報の女性。
URLリンク(mainichi.jp)
※ご依頼いただきました。