08/04/07 23:32:06 株 BE:3807735-PLT(16082)
「豆本」は手のひらにすっぽり収まる、かわいらしい本のこと。ミニチュアと
侮るなかれ。ページをめくれば普通の本にひけをとらない物語の世界が広がる。
杉並・高円寺は、知る人ぞ知る「豆本の聖地」だ。書店のように豆本を並べて
売っている喫茶店やギャラリーがあり、豆本作家たちが新作を持ち寄っている。
豆本は縦数センチ。字の大きさは一般の本と変わらないものが多いので、
虫眼鏡なしで読める。一話完結の超短編だが、力作に当たると、読み応えは十分だ。
JR高円寺駅北口、商店街の中にある喫茶店「茶房 高円寺書林」(杉並区高円寺北)。
店舗の一角にある豆本コーナーには、表紙が木や布でできたもの、金箔(きんぱく)
を施したものなど、多彩な装丁の豆本が並ぶ。ジャンルも翻訳ものからファンタジー、
詩集、イラスト集とにぎやか。
1000~2000円のものが中心だが、100円で手に入る「ガチャガチャ」もある。
お客の中心は20~30歳代の女性。「昔読んだことがあると懐かしむ高齢のお客さん
もいる」と、店長の原田さんは話す。
1960年代末には、ウイスキーPR用の豆本セットが発売され、評判になったことも。
かつては書店でも売られていたが、今では、イベントや企画展が中心。街ではめった
にお目にかかれない。高円寺書林は、一昨年開いた豆本の企画展をきっかけに、
販売を始めた。ウワサを聞いた各地の豆本作家が、新作を持ち寄るようになった。
その中の一人、赤井さんは若手の実力派だ。世界的に権威のあるコンテストの
最優秀賞を、2006、07年に、続けて受賞している。赤井さんの豆本は3月、駅に近い
ギャラリーショップ「ノラや」にも販売コーナーができた。「手の中で包むようにして読むと、
安らぎを感じる。たくさんの人に魅力を知ってほしい」と赤井さんは願っている。
ソース
URLリンク(job.yomiuri.co.jp)
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