08/03/22 09:45:53
２０日開幕の第１２２回九州地区高校野球佐賀大会に、部員６人の武雄青陵の野球部が、
サッカー部から８人の助っ人を得て出場する。
同高は武雄との再編で０９年３月に閉校するため、０７年以後は生徒を募集しておらず、
新３年生のみでの戦い。それでも「最後の意地がある。出来る限りのことをしたい」
と練習を続けてきた。
野球とサッカーのグラウンドを確保してもなお余裕のある広大な校庭の片隅で、
野球の練習着姿の野球部員と、ジャージー姿のサッカー部員が白球を追う。
「ボールは相手の胸めがけて投げる。捕球はもっと腰を落として」。
基礎練習に時間の大半を割いている。
武雄青陵では、部員不足はどの部も一緒。なかでも野球部やサッカー部は、
試合出場に必要な人数が多く、休部の危機に。
昨年１２月のサッカー新人大会には、１０月後半から野球部員が練習に加わり、１勝を挙げた。
サッカー部の北山貴彬主将は小学２年の時からサッカーを始めたが、
野球歴は２月に練習を始めてからの２カ月未満。
当初は塁と塁との間の送球すら厳しかったが、「野球でも１勝したい」と練習を重ね、
外野からも返球出来るようになった。
助っ人を頼んででも野球を続けるか否か。野球部員は何度も話し合った。
サッカー部への助っ人参加が終わった昨年暮れには、部室や倉庫の掃除をし、
国平浩史監督には「辞めたいやつは辞めていい」と言われた。
それでも全員が残った。
「（１月の）練習再開の日はうれしくて仕方がなかった」と野球部の白石傑主将。
「他高も懸命なので、簡単に勝てないのはわかっているが、せっかく得た出場の機会。
出来る限りの練習をして試合に臨みたい」
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URLﾘﾝｸ(mytown.asahi.com)