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東京・秋葉原の17人殺傷事件で、加藤智大(ともひろ)容疑者(25)は警察の調べに「(7人の)亡くなった人に申し訳ない」
「現実でもネットでも孤独だった」と供述しているという。無差別に通行人を襲った心境は理解できない。しかし、取材を通じて、
どこにでもいるまじめで内向的な、私(29歳)と同じ世代の青年と感じている。
進学校の青森高校では成績は振るわず、大学進学をあきらめ、岐阜県の短大に進む。卒業後は派遣社員として各地を転々。
トヨタの契約社員を目指したが不採用だった。サイトにも「8年、負けっぱなしの人生」「勝ち組はみんな死んでしまえ」との記述がある。
幼少のころ繰り返し植えつけられた「良い大学に入り、良い会社に入る」を果たせない自分を「負け組」と位置づけた。
そんな気持ちは理解できる。私も小学校のころから塾をかけ持ちするなど、両親ともに教育熱心な家庭で育った。子供のころは
「勉強ができれば人生はうまくいく」と教えられてきた。高校で勉強漬けの日々を送り、友人もなく「暗いやつ」などと陰口もたたかれた。
それでも親の言葉を信じ、1浪したが早稲田大学に入学した。「負け組」「勝ち組」というくくりで言えば、「勝ち組」となるのだろうか。
しかし、大学では、バブル崩壊後の就職氷河期に直面。学歴主義から能力主義に世の中も変わり、就職活動では30社受け、内定を
取れたのは毎日新聞だけだった。
私の体験を紹介しよう。今年4月、埼玉県で知的障害のある子どもたち約20人と一緒に遊ぶボランティアに参加した。普通に学校に
入学し普通に企業に入れるかどうか、保障されていない子どもたちだ。本人はもちろん両親も苦労しているのではないかと思っていたが、
皆楽しそうに生き生きと遊ぶ姿が印象的だった。仕事で悩みを抱えていた私が逆に励まされた。苦労もあるだろうが、彼らは真っすぐ前を見て生きていた。
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