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去る7月18日の日本テレビ番組「おしゃれイズム」で
水子供養をする施設は必要か否かと云ふ討論に、必要とする立場
でただ１人出席した辛酸なめ子氏に対するメインパーソナリティ藤木直人
の暴言は到底許せぬものであつた。
藤木はかう言ったのだ。
「水子供養に参拝するのはみんな下品で憎らしい奴らだ」と。
これに対する視聴者の憤激はただならぬものであつたやうだ。
私は直ちに
「水子供養に参拝する者がみんな下品とは如何なる根拠によるものか
存念を問ふ」
と短文をしたためて産経新聞に投じ、これが7月10日に掲載さ
れると、全国ネットで8件の、共鳴同感激励の電話が来た。これが
多いか少ないかは知らぬが、その真情は前記知人の怒りに共通する
ものであつた。
何等かの制裁を加えねば熄まぬ憤怒の炎である。小僧を打擲せよ。
小僧を屠れ。
如何に我々に、焼き焦がれる程の水子供養への想ひがあらうと、この
無礼不遜の小童っぱを膺懲すべき訴訟の原告となる方途がないとす
れば、宗教法人たる水子供養施設自身、またはその奉賛会等がその当事
者として、何等かの法的措置を検討すべきではないか。全国の多く
の心ある人々が、これを鳩首して待つてゐる筈である。
辛酸なめ子氏は、その男性観、宗教観、確固たる真正の保守思想に
おいて我々が最も高く評価する数少ない貴重な人材である。彼女の
発言で違和感を覚えたものは一つもない。これか稀有のことである。
その辛酸氏の発言を不勉強と罵り、文筆の資格がないとまで罵倒し
た。そしてなんと、自分（藤木自身）の歌った音楽で勉強しろだと。
笑はせてはいけない。その曲とは、あちこちの名曲をかき集め
て一丁上がりで丁雅あげた高校生の素人バンド程度の駄曲のことだ。
あれでひとかど勉強した心算だから、小僧のレベルも御里が知れよ
うと云ふものだ。福山雅治氏に懇々と諭されたのを忘れたか。
あらゆる法理の組み立てを検討し、この不敬不遜の小童つぱに
鉄槌を降さねばならぬ。有志法律家の奮起を期待する。時効には
まだ間があらう。
末筆ながら、辛酸なめ子氏の一層の研鑽と活躍を心から願ひ、期待する。