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「光市事件の死者は1.5人」「元少年が殺されれば遺族は幸せ」などと青山学院大学
国際政治経済学部の瀬尾佳美准教授がブログで発言していた問題で、同大が特別委員会を
急きょ設置し、瀬尾准教授を処分する方針であることがわかった。瀬尾准教授の発言を
めぐっては、インターネット上で大きな批判を浴びており、同大に抗議が殺到。学長や准教授が
謝罪する事態にまで発展していた。
瀬尾准教授のブログでの発言に抗議が殺到している問題を受けて、青山学院大学が
2008年4月28日に「特別委員会」を設置したことが分かった。同大によれば、瀬尾准教授への
処分も含め、この問題についての協議を行う。
同大広報課はJ-CASTニュースに対し、同委員会の設置理由について「あらゆる場面を想定
して話を進めている」と話しており、「(准教授への)処分についても話し合われると受け取って
いただいて結構です」としている。瀬尾准教授には、連休中ということもあり自宅待機命令などは
出されていないが、連休明けにも何らかの措置が取られる可能性が高い。
騒動の発端は、瀬尾准教授のブログでの発言。瀬尾准教授は、2008年4月22日に
被告の元少年を死刑とする差し戻し控訴審判決が出た光市事件について、
「差し戻した最高裁の判事の妻は、おそらく専業主婦で、TVばっかり見ていたため洗脳され、
夫の仕事にも影響したのだろう」
「元少年が殺されれば、報復が果せた遺族はさっぱり幸せな思いに浸るに違いない。
自分の血を吸った蚊をパチンとたたき殺したときみたいにね」と述べた。さらに、光市事件で
殺された母子のうち幼児を1人と数えず、「永山事件の死者は4人。対してこの事件は1.5人だ」と
書き込んでいたため、ネット上で「被害者に対して失礼だ」といった批判が相次いだ。
また、過去に書いたブログ大阪府知事や拉致被害者家族についても、
「大阪府知事なんかエロノックだって務まったくらいですから誰でもかまいません。
ま、人間の廃物利用ってところでちょうどいいじゃないですか」
「(拉致被害者は)私の目から見ると信じられないくらい幸福です。なのにその幸福に
感謝もしないで、いつまでもいつまでも『めぐみっちゃん』とか不幸面してられるアンタが
心底うらやましいよ、とTVを見るたびに思います」と綴っていたことから、インターネット上で
騒動にまで発展。ブログでの発言などをまとめた「まとめサイト」も登場した。
青山学院大によれば、同大学長の意向を受けて、同大の副学長、学部長が2008年
4月25日に瀬尾准教授を口頭で注意。同大ホームページに、伊藤定良学長名で、
ブログでの発言が同大の理念や教育方針に照らして適切ではないとして、謝罪する
コメントを同日に掲載した。
一方、瀬尾准教授は翌4月26日に「確かに多くの方たちの心を傷つけるような記述があり、
深く反省しております」とする「お詫び」をブログに掲載したが、その後、学長に口頭で
注意されたとする報道に対し、「注意をうけた事実もない」と反論。
「書き方は悪かったと反省しておりますが、私は幼児を0.5と数えたわけではありません」
とも釈明した。「証拠」としてブログの「コピー」を示したが、その部分が書き換えられていたため、
「反省してない」としてネットユーザーのあいだで騒動がさらに拡大した。釈明した記述の
一部も現在では削除されている。
こうしたこともあってか、青山学院大学広報課によれば2008年4月28日現在でも「電話が
ひっきりなしで、かなりの数の抗議が来ている」という。
URLリンク(www.j-cast.com)