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大阪市消防局が高度な技術を持った救助隊員を集めた特別救助隊（ハイパーレスキュー隊）などを
効果的に運用するため、新たに市内の各救助隊を統括指揮するコマンドレスキュー部隊を４月に発足
させることが３０日、わかった。新部隊は機動指揮支援隊（略称・ＡＳＲ）として同月中に隊員を任命し、
本格活動を始めるという。メンバー全員が国際救助隊員の資格を持つエキスパート隊員で、ハイレベル
な救助技術だけでなく、救助活動の指揮権を持つのが特徴という。
阪神大震災を教訓に、各地の消防で大規模火災などの特殊災害に対応するハイパーレスキュー隊
創設の動きが進んでいるが、従来は派遣された救助隊の中から指揮者に任命された隊長１人が複数
の部隊を指揮していた。指揮権を持つ救助隊の設置は珍しく、救助現場などでより効果的な部隊の運
用が期待されるという。
４月１日付で創設されるＡＳＲは消防局の直轄部隊で、正・副隊長と隊員４人の６人編成。２班編成で
計１２人が配置される。現在、各消防署や出張所に配置されている特別救助隊１３隊と通常救助隊（レ
スキュー隊）１５隊の計２８隊が、災害の事案などに対応して傘下に入る。
ＡＳＲの一般隊員には、特別救助隊で隊長を務めることができるレベルの隊員を配置。すでに任命さ
れているＡＳＲの正・副隊長クラスの２人は、エジプトでのアパート崩落やスマトラ沖地震など、海外で
の救助活動経験もあるという。
運用車両となる高度指揮支援車は、ヘリコプター映像や隊員が撮影した映像などの受信が可能。衛
星を通じた市消防局とのやりとりをしながら災害時の判断を現場で下すことができる。
URLﾘﾝｸ(sankei.jp.msn.com)