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明治大学(本部・東京都千代田区)の応援団リーダー部に所属していた
理工学部3年の男子学生(21)が今年7月に自殺した問題で、
同部の複数の元幹部が男子学生を裸にして熱湯をかけるなどの暴行を
加えていたことが23日、分かった。部室から暴行の様子を撮影した
ビデオが見つかった。大学側は自殺の原因にいじめなどがなかったかを
調査し、いったん「いじめはなかった」との結論を出したが、ビデオの
存在が明らかになったことで再調査を進めている。
関係者によると、男子学生は7月4日に茨城県内の実家で、首つり自殺を
図り、15日に死亡した。男子学生は今年1月にリーダー部を退団し
家に戻り、直後に自殺未遂していたことが新たに判明。4月からは
大学も休学していたという。
ビデオは元幹部が昨夏に撮影。軍歌が流れる部室で、学生服の男子学生が
下半身を裸にされ、バケツに入った熱湯と冷水に局部を交互につけさせる
様子が収められている。男子学生が熱さでためらうと、「早くしろ」と
指示したり、絵画用の筆で熱湯をかけたりする場面もある。
男子学生の同級生も同様の暴行を受けていたが、「彼への暴行は度を
越えていた」と振り返る。
現役部員によると、男子学生への暴行は元幹部らが所属していた
昨年1月ごろから始まり、下級生がいる前で行われることもあったという。
ある部員は「下級生の前で、上級生のプライドを傷つける行為は異例。
元幹部らにやめるように言ったが、聞き入れられなかった」と話した。
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