08/09/06 17:59:25
インドや韓国などアジア各国では、
急激な通貨の下落でインフレへの懸念が強まり、
これらの地域向けの輸出に支えられてきた日本経済への影響も懸念されています。
アジア各国では、通貨の下落に歯止めがかからず、
ドルに対する為替レートはこの1か月間で韓国のウォンが11%、
インドのルピーとフィリピンのペソがそれぞれ6%下落し、
ことしの最安値水準まで値下がりしています。
これは欧米の景気減速で輸出が減少して経済成長の伸びが鈍くなり、
投資ファンドなどが資金を引き揚げる動きを強めているためです。
これらの国では、原油や穀物価格の高騰による影響が深刻になっていますが、
急激な通貨の下落でインフレが加速して経済状況も悪化し、
さらに通貨が下落するという悪循環を招いています。
日本政府や日銀では、アジア各国の外貨準備は高い水準にあり、
1997年に起きたアジア通貨危機のような事態に陥る可能性は低いとみていますが、
日本経済はアジアや新興国向けの輸出が下支えしてきただけに、
停滞感が強まっている日本への影響も避けられないという懸念が出ています。
ソース:NHKニュース
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