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南九州最大の繁華街として知られる鹿児島市の天文館で、空き店舗が急増している。
市が毎年2月に実施する実態調査で、今年の空き店舗率は8.4%と過去最悪だった。
空き店舗は増え続けており、商店街の関係者は「活気がなくなっていく」と危機感を
募らせている。
■「入居者募集」の張り紙あちこちで
市の調査は、通りに面した1階部分の路面店を対象とし、鹿児島市電をはさんで
南側の歓楽街は除外した。全524店中、空き店舗になっていたのは44店舗だった。
「毎月1軒ずつ、空きが出ている感じですよ」。アーケード内を東西に延びる通り
「ぴらもーる」では、4-7月に3店舗がシャッターを閉じた。
通りを運営する天神おつきや商店街振興組合の関係者は「店が減ると負担金が入らず、
アーケードの維持費やイベント代にあてる収入が少なくなるんですよ」と困り顔だ。
アーケード街から中央公園へと抜ける道沿いに飲食店などが並ぶテンパーク通り。
セピア通りと交差する四つ角では、三つの角の店舗のウインドーに「入居者募集」の
張り紙がある。目立つ場所だけに「これではみっともない」と商店街関係者はため息をつく。
■大型店の出店で崩れた「天文館神話」
天文館には、空き店舗が出ないという「天文館神話」があった。鹿児島商工会議所の
宮浦和英課長補佐は「空きが出ても、すぐに次の事業主が入店していた。予約しても
なかなか入れないところもあった」と振り返る。その背景には、鹿児島の商業地域が
天文館に一極集中していたという事情があった。買い物客は「あそこに行けば何でも
買える」と天文館に足を向けた。
しかし、2004年のアミュプラザ鹿児島の開業以来、一変した。昨年は、市南部にイ
オン鹿児島ショッピングセンターやオプシアミスミなどの大型商業施設が相次いで開店。
商業地の分散が進み、JR鹿児島中央駅周辺や大型店内に出店するケースも目立つという。
天文館の物件を取り扱っている不動産業者は「ここ数年、洋服店や雑貨店の移転が多い」
と明かす。
続きます。ソースは
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