08/08/23 23:40:50
期間従業員の組合員化を段階的に進めているトヨタ自動車労働組合(組合員約6万3000人)は
22日、7月中旬の段階で組合への加入が認められる対象となっていた期間従業員約1400人全員が
加入したことを明らかにした。2008年3月までに、さらに約2000人の期間従業員が加入する
見通しだ。
トヨタ労組は、正社員と非正社員の待遇格差を是正するため、今年4月から毎月、契約期間が
1年を超えた期間従業員を組合に加入させている。
トヨタ労組は当初、期間従業員が組合に加入すると組合員費が月額1000円(正社員は
月額6000円程度)かかるため、組合に加入しない期間従業員も出てくる懸念を抱いていた。
だが、これまでに加入を拒否した期間従業員はいないという。現在は、8月中旬段階での
組合加入者数の集計作業を進めている。
トヨタ労組は、雇用が不安定な期間従業員が、組合員になっていれば不当に解雇されたり
しないように組合が守ってくれるという安心感を得たくて、積極的に加入しているのでは
ないか、と分析している。また、期間従業員にとっては、組合員になれば組合が運営する
スポーツクラブなどの施設が格安で利用できたり、提携先のテーマパークなどで安く遊べたり
というメリットがあるため、組合員費負担の｢元は取れる｣と考えているようだ。トヨタ労組は、
現在は正社員に限定されている社員寮への車の持ち込み制限の緩和などについても、
労使で検討を進める姿勢だ。
トヨタの期間従業員はピーク時には1万人を超えていたが、現在は約8000人に減少している。
北米市場の不振で輸出が減り、国内生産を縮小した影響で、会社側が期間従業員の契約を
更新しないケースが目立っている。
トヨタ労組には、期間従業員から契約を更新しないと会社側に告げられた際の相談も
寄せられていたが、組合員でないと組合側にも発言力がなかった。期間従業員を組合員化
すれば、会社側が期間従業員の契約更新を大量に拒否することへの抑止力になるほか、
組合の影響力を高めることにもつながる。
▽News Source YOMIURI ONLINE（2008年8月23日 読売新聞）
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▽トヨタ自動車 株価 [適時開示速報]
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