【不動産】窮余の資金調達で問題が発覚 アーバンコーポ破綻劇の裏側 (DIAMOND online)[08/08/18]at BIZPLUS
【不動産】窮余の資金調達で問題が発覚 アーバンコーポ破綻劇の裏側 (DIAMOND online)[08/08/18] - 暇つぶし2ch37:名刺は切らしておりまして
08/08/18 21:34:35 XEj9d+JT
調達できたのは92億円

 8月13日、アーバンは民事再生法の適用を申請。同時に、BNPと「スワップ」と呼ばれるデリバティブ取引を結んでいたことを開示した。
倒産というドサクサに紛れて、裏契約をさりげなく表に出したのである。
 裏契約には、驚くべき内容が盛り込まれていた。アーバンがBNPから調達した300億円は、スワップ契約によりBNPに戻されていた。
300億円をいったん引き取ったBNPは、CBを株式に転換して売却した資金で、アーバンの株価水準に応じ、2010年7月までに総額300億円
を順次払う契約だった。スワップ契約に基づいた方式で計算された額が、少しずつ振り込まれるだけで、アーバンに300億円は入っていなかったのである。

 開示された裏契約によれば、スワップ契約は、VWAP(出来高加重平均価格)に連動してヘッジ比率や対象株数などが算出されるため、
アーバンへの支払額は株価によって変動する。その仕組みは、複雑なため省く。
このスワップ契約の最大の問題点は、金融関係者によると「下限株価」が設定されていることにあるという。株価が下限価格を下回った場合は、
アーバンへの支払いがゼロになるということである。
 下限株価は、7月28日から8月13日は250円に設定されている。発表日に344円だった株価は下がり続け、民事再生法の適用を申請した前日
の終値は63円まで下落。下限株価を下回ったため、BNPからの支払いはストップ。アーバンが受け取ったのは、計画の3割の92億円にとどまった。
これで資金繰りに窮したアーバンは、破綻したのである。

株価が下がるほど儲かる仕組み

 では、BNPは、どうやって利益を稼いだのか。これまた複数の企業とのデリバティブ契約を使ったややこしい仕組みのため、簡単に説明しよう。
 BNP側は5月頃に空売りをかける。7月11日に、300億円のCBを引き受けたBNPは、約8,720万株のアーバン株を取得できる権利を得た。
直ちに権利を行使し約4,000万株を株式に転換。空売りの決済に使う一方、市場で売却。売却して得た資金の一部は、アーバンへの支払いに
充てた。残る4,720万株もすでに空売りの決済に使われ、売却したとされる。

 空売りしている場合、決済時の株価が空売り時の株価を下回るほど売却益が出る。空売り時の株価は600円台。売却時の株価が新株予約権
の行使価格344円を下回って損を出しても、空売りの決済の売却益のほうがはるかに大きい。しかも、「下限株価」を下回れば、アーバンに支払
わずに済む。
 BNPは、アーバンの株価がどんどん下がるほど、空売りの売却益が膨れ、アーバンの支払いがゼロになる、という2重のメリットを享受できる。
300億円は全額回収、アーバンに支払った92億円を大きく上回る売却益を手にした。一般投資家に、紙きれになるアーバン株を押し付けて、BNP
は荒稼ぎしたのである。
 アーバンはスワップという裏契約を結んでいたことを破綻するまで公表しなかった。BNPだけがボロ儲けできる仕組みがバレてしまうためだ。
BNPは、このスキームをどうやって房園社長に飲ませたのか。自分にメリットがなければ、受け入れるわけがなかろう。ここにも「裏がある」との
疑惑がささやかれている。


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