08/08/17 12:18:31
>>1の続き
さらに大きな問題は、完成品以外に中間財・消費財まで日本製品に押されるというケースが増えつつあるという点だ。
液晶表示装置(LCD)パネル用の部品であるTACフィルム(偏光板保護フィルム)の場合、
今年上半期に日本から輸入した額は5億5300万ドル(約609億円)で、昨年同期比で66%も増えた。
船舶用ディーゼルエンジンも昨年は1四半期当たりの対日輸入額が3000万~3400万ドル(約33~37億円)前後だったが、
今年の4-6月期には 6300万ドル(約69億円)に増加した。
知識経済部の関係者は
「日本の部品がなければ主力輸出品である携帯電話・メモリー半導体・造船船舶などは完成できない生産構造になっている」と話す。
その上、今年は菓子類(924万ドル=約10億1700万円、 56%)、ボールペン(893万ドル=約9億8300万円、53%)、
化粧品(9020万ドル=約99億3100万円、30%)、ビデオカメラ(1億 7703万ドル=約194億9100万円、25%)といった消費財の輸入も急増している。
こうした実情だから、当然対日貿易赤字も雪だるま式に増えている。
今年上半期だけで171億1400万ドル(約1兆8843億円、関税庁集計)、 1日平均1億ドル(約110億円)ということになる。
1999年からの貿易赤字累積額は1847億ドル(約20億3355億円)を上回り、
この10年で 2000億ドル(約22兆240億円)を突破するのは秒読み段階に入った。
韓国企業が日本という「壁」を越えられない理由はいろいろあるはずだ。
創業100周年を越える企業が1万社以上もあるというメーカーの強固な基盤や、
独自の分野で世界一になろうとする不屈の企業家・職人魂などだ。
さらに、「製造業の競争力の中核は技術力」とばかりに研究開発にすべてを注ぐ企業風土も一役買っている。
韓国の産業界は、建国60年にして韓国が最貧国から世界13位(国民総所得〈GNI〉基準)の経済大国に成長する原動力となった。
だが、真の経済大国に飛躍するには、業界・政府が日本企業・市場という「難攻不落」の壁を突破するため、団結して立ち上がるしかない。
産業部=宋義達(ソン・ウィダル)次長待遇