08/08/16 18:03:53 oyG97YoB
このニュースを受けて、いろんなアナウンサーやコメンターが
「日本は自給率が低いから国際価格の上昇によって影響を受ける。
こういう目にあわないように国内の自給率を上げなければ」と言いますが、
冗談じゃないです。
日本の小麦の自給率は<<<10%>>>ほどですが、このわずか10%を維持するために、
我々は国際価格の4割増の価格を払わされているのです。
小麦の輸入については、民間が独自に輸入しようとすると約250%もの
輸入関税がかかってしまうために、実質政府が独占しています。
政府は海外からの調達価格に、港湾諸経費(2102円/トン)と国内生産者への
補助金となるマークアップ(16,868円/トン)を上乗せした上で、
国内製粉会社に売り渡しています。
4月からの輸入小麦価格は69,120円/トンとなりますが、
そのうち19,000円は政府の上乗せ分であり、
その価格は輸入調達価格の約4割増となっているのです。
欧州では、以前紹介したように(URLリンク(blogs.yahoo.co.jp) )、
国際価格高騰による消費者のダメージを和らげるために輸入関税をゼロにしているのに対し、
日本は国内小麦農家を保護すると称した天下りの利権のために、
うどん屋やパン屋といった中小の食品業と
消費者にダメージを与え続けているわけです。