08/07/28 18:41:08
◎ソース URLリンク(www.zakzak.co.jp)
不動産業界が倒産ラッシュの様相を呈するなか、「次に破綻するのはどこか?」が市場の大きな
関心事になっている。危ない不動産会社のイニシャルをつなぎ合わせた「JAPAN」「UAE」
などが倒産予備軍として注目を集めている。このなかから本当につぶれるところは出てくるのか。
民間信用調査機関の幹部は「厳しい局面に立たされる企業が出てくる可能性は否定できない」と
言い切っている。
帝国データバンクによると、2008年上半期(1-6月)に倒産した不動産会社は201件で、
前年同期より7.5%も増えた。不動産市場が冷え込み販売不振に陥ったことに加え、金融機関
も不動産向け融資を締め付け、資金繰りが急速に悪化していることが背景にある。
典型的なのは、7月18日に民事再生法の適用を申請したゼファー(東証1部)だ。大手不動産
会社の幹部がこう解説する。
「保有する土地を担保に金融機関から資金を借り入れ、その資金で土地の上にマンションやビル
を建てるのが不動産会社の事業の流れだ。こうした作業を繰り返していくため金融機関の融資
引き締めは不動産会社にとって死活問題となる。ゼファーの場合は融資引き締めに加えて、
120億円の社債の償還が今年8月に迫り、償還資金を金融機関から調達できなかったことが
破綻の引き金になった」
最近破綻したゼファー、スルガコーポレーションなどに共通するのは、急成長したカタカナ社名
の新興不動産会社ということ。業界では、経営が不安視されるカタカナ社名の新興不動産会社群
のイニシャルをつなぎ合わせて、隠語のように呼ぶことが半ば慣習となっている。
「USA(米国)」もそのなかの1つ。別の大手不動産会社幹部がこの言葉を解説する。
「不動産流通業で急成長した『U』に、経営破綻したスルガコーポレーションの『S』、東日本
の不動産ファンド『A』のイニシャルをつなぎ合わせたものがUSAです」
日本をもじった「JAPAN」も隠語の1つ。
「『J』は関東が地盤の中堅デベロッパーのイニシャルで、『A』はUSAで登場した『A』。
『P』は東日本の中堅デベロッパーのイニシャルです。これに中古マンションで知られる『A』、
東日本の私鉄沿線で開発を手掛ける『N』を合わせJAPANと呼んでいる」(大手不動産幹部)
アラブ首長国連邦をもじった「UAE」という隠語もあり、これは「USAで登場した『U』と
JAPANに登場した中古マンションの『A』、投資用マンションが主力の『E』を合わせた
もの」(同)。
このほか、英国のロックバンド名と同じ「U2」は「UAEの『U』と、関東が地盤の不動産
仲介『U』の2社のこと」(同)。
>>2以降に続く