08/07/23 11:29:33
画面いっぱいに入り乱れるコメントが特徴の動画共有サイト「ニコニコ動画(ニコ動)」への
アクセスが減少しているとの指摘が相次いでいる。
確かに調査機関のデータを見ると、「横ばい」もしくは「微減」というのが実際のところの
ようだ。
原因は「飽きられてしまったからなのでは」と厳しい指摘をする声もあり、専門家からは
「事態を打開するためには『ヲタ心』(オタクの心)をくすぐるものが必要だ」との声も
出ている。
■08年1月以降は「ほぼ横ばい」か「微減」
ニコニコ動画は2006年12月にオープン。07年3月に会員制が導入されてからもアクセスは
右肩上がりを続け、ユーザー数は08年7月現在で790万人に達している。
ところが、ここに来て「伸び悩み」を指摘する声も目につき始めた。
例えばライブドアに配信している「トレビアンニュース」は、08年7月18日の記事で、
ネット上のトラフィックを分析するサイト「Alexa(アレクサ)」による集計結果から、
「確かに5月下旬辺りからアクセス数が減っているようである」と分析。その原因として、
「黒字化に走りすぎて必死」
「ニコニコ動画単体ではどうしても限界がある」
といった声を紹介している。
もっともアレクサの数字は不正確だ、という指摘があるのも確かで、
これだけで断定するのは危険だ。
ネット視聴率の調査会社「ネットレイティングス」の調査結果を見ても、08年1月までは、
総利用時間は右肩上がりを続けていたが、それ以降は「ほぼ横ばい」「微減」といった
状況だ。
例えば、08年1月の総視聴時間は150万時間だったのに対して、08年6月の総視聴時間は
約117万時間。5か月で2割近く落ち込んでいる計算だ。月によって若干のぶれはある
ものの、少なくとも「頭打ち」だとは言えそうだ。
■「ヲタ心をくすぐるものが、出てきていない」
ジャーナリストの井上トシユキさんは、こんな状況に対して
「当初はユーザーの興味をそそったサービスだったのですが、
もう、飽きられてしまったのでは」
と感想を漏らす。
「最近、『ニコ動』ユーザーからは『コメントが多く、目がチカチカして見づらい』
という声が増えています。『(コメントが動画上に表示されない)ユーチューブで静かに
見たい』という人もいるようです」
また、飽きられている原因については、「次のバージョンが出てこないから」と分析。
だが、「ニコ動」は、7月5日にバージョンアップされ、コミュニティー機能が実装された
ばかり。さらに、8月中旬には創作活動を支援するための著作物共有サイト
「ニコニ・コモンズ」がオープンすることになっている。それでも、井上さんは
「『ヲタ心』(オタクの心)をくすぐるものが、出てきていない」
と話す。そして、「ヲタ心」をくすぐるための鍵は、やはりユーザーの参加を促すための
仕組み作りにあると訴える。
「ユーザーは、例えば『初音ミク』みたいな、自分で音声や動画を創りやすくなる仕組みが
登場することを望んでいます。『ニコ動』が出現したとき、ネットユーザーに大きな衝撃を
与えました。『ここまで出来るんだ!』『こんなことも出来るの?!』と、『ヲタ心』を
くすぐった。そういう仕組みが、もう一度必要とされているんです」
ソースは
URLリンク(www.j-cast.com)
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