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★「入社10年は泥のように働け」 IT業界はみんなそうなのか
「IT土方」なんて言葉があるぐらい、IT企業の仕事は「ハードワーク」という印象が強い。そんなところに、
「入社10年は泥のように働け」といった言葉が業界関係者の口から飛び出し、インターネット上でも
賛否両論の意見で盛り上がっている。IT企業ではやはり「泥のように働かされる」のか?
◇「発想そのものが時代遅れの発言のように思います」
国内のIT戦略を支援する情報処理推進機構(IPA)の西垣浩司理事長は2008年5月28日に行われた
IT業界イベントのなかで、伊藤忠商事の丹羽宇一郎取締役会長の「入社して最初の10年は泥のように
働いてもらい、次の10年は徹底的に勉強してもらう」という言葉を取り上げた。学生も参加したこの
イベントでの西垣氏の発言を、ネットメディアの「@IT」の記事「『10年は泥のように働け』『無理です』
―今年も学生と経営者が討論」はこんな風に書いている。
「(西垣氏は)『仕事をするときには時間軸を考えてほしい。プログラマーからエンジニア、プロジェクト
マネージャになっていく中で、仕事というのは少しずつ見えてくるものだ』と説明。これを受けて、田口氏
(司会のインプレスR&Dの田口潤氏)が学生に『10年は泥のように働けます、という人は』と挙手を
求めたところ、手を挙げた学生は1人もいなかった」
「10年間泥のように働け」という言葉はインターネット上で大きな反響を呼び、ブログでは様々な意見が
書き込まれた。
「発想そのものが時代遅れの発言のように思います」
「マシな事を言っている気がする。大企業が考えている事と学生が考えている事の差がハッキリと
出ていたかなと思う」
「その10年後を担保するニュアンスを含んでいたからこそ、みんな了承していたいたんじゃないだろうか」
経済学者の池田信夫氏もこの発言について自身のブログで取り上げ、「若いときは『雑巾がけ』で
会社にご奉公し、年をとってから楽なマネジメントで取り返すという徒弟修業型のキャリアパスは、
組織が永遠に不変で、自分がそこに定年まで終身雇用で勤務するという前提でのみ成り立つ
インセンティブ・システムである」と指摘、「ムラ的発想」だと批判している。
IPAの広報担当者はJ-CASTニュースに対し、「10年は泥のように働け」という発言は事実だったものの
「一般的に仕事には下積みという部分があり、勉強して吸収しなくてはいけないというニュアンスだった」と
説明。西垣氏も報道について「本意ではない」と話しているのだという。しかし、IT業界の現状と
「泥のように働く」という一般的イメージが重なり、大反響を呼んでしまったようだ。(>>2-5につづく)
ソース:J-CASTニュース 2008/7/19
URLリンク(www.j-cast.com)