08/07/20 20:03:45
商都・柏の中心として発展してきたJR・東武野田線柏駅周辺の商業が転機を迎えている。
ここ数年、郊外への大型商業施設の進出や、つくばエクスプレス(TX)の開業で、
客足に陰りが見えていたが、三月に柏駅周辺を対象とした中心市街地活性化基本計画が
スタートした。柏発展の起爆剤となった柏駅東口のダブルデッキ(ペデストリアンデッキ)
誕生から三十五年。駅前商業の新たな将来像を描く時期にきている。
柏駅周辺の発展の礎は、一九七三年に完成した再開発事業にさかのぼる。東口にダブルデッキが
完成し、百貨店のそごう、高島屋が相次いで開業、茨城県や埼玉県からも買い物客を集め、
商圏人口は二百万人以上ともいわれる。
十年ほど前からは、イメージアップを狙って商工関係者が音楽イベントなどを企画、
「若者のまち」をアピールしている。路地裏に集う古着店や雑貨店を指す「裏カシ」という
言葉も生まれた。
しかし、数年前から状況は一変した。郊外に大型商業施設が相次いで完成すると、駅の乗降客や
回遊する歩行者が減り、それに伴い小売販売額も減少した。
二〇〇五年には市北部にTXが開通。もともと研究機関が集中していた沿線の柏の葉地区では、
「柏の葉国際キャンパスタウン構想」を掲げ、新たな町づくりが始まった。TX柏の葉キャンパス
駅前には大型商業施設や高層マンションが建設され、都心へのアクセスの良さも手伝って人口は
急増中だ。
こうした状況に危機感を募らせた柏駅周辺の商工関係者は〇六年十一月、「柏市中心市街地
活性化協議会」を設立。今年三月には市が策定した中心市街地活性化基本計画が国の認定を受け、
五カ年計画がスタートした。
目玉は地上二十九階のタワーマンションや新中央図書館などが入る二つの複合施設を建設する
再開発計画だ。老朽化したダブルデッキも補修する。
柏駅前通り商店街の小柳満雄理事長は「人の流れが変わるはず」と期待を寄せる。
商店街独自にイメージアップを図る動きもある。“柏の顔”を自任する柏二番街商店会は五月、
性風俗店や消費者金融の出店を禁止する「まちづくり協定」を制定。
石戸新一郎理事長は「商店街が衰退すると、性風俗店などが入り、イメージが低下する。それを
防ぐ手段が必要」と趣旨を説明する。柏駅前通り商店街でも同様の協定を検討中だ。
さらに、今後は一九七三年の再開発当時にできた商業ビルの建て直しが課題になる。
石戸理事長は「これまで柏はイベントなどのソフトでもってきたが、バランス良い発展には
ハードの整備も必要。古いビルが増え、どうするのか真剣に考える時期にきている」と話す。
地域間競争が激しさを増す中、今後も商都の中心として発展し続けることができるのか。
立て直しに取り組む今後十-十五年がターニングポイントとなりそうだ。
●柏発展の礎となった柏駅東口ダブルデッキ
URLリンク(www.tokyo-np.co.jp)
◎ソース 東京新聞
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