08/07/20 18:57:27
希望退職や早期退職を募集する企業が急増している―。こんなショッキングな
リポートが出た。調査したのは、民間調査会社大手の東京商工リサーチ。ここ数年、
この類のリストラ話はあまり耳にしなかった。何が起きているのか。
●サラリーマン再び受難
希望・早期退職者を募る上場企業は2002年の200社をピークに急速に減り、
06年には46社だった。ところが、一転07年は60社に跳ね上がった。08年上半期は
昨年同期の37社と同数だ。
「本調査には含まれていないが、今年は子会社で希望退職を行うところもあるなど、
増勢機運が高まっている。今後の動向によっては前年水準を上回る可能性がある」
(同リサーチ)と警戒する。
深刻なのは、退職者を募る理由が昨年とは一変していることだ。
同リサーチ調査部はこう分析する。
「07年は経営再建中の企業ばかりではなく、業績好調で体力に余裕のある企業が早めに
手を打つという色合いが濃かった。しかし、08年に入ると退職者募集の主たる理由は業績低迷。
今年の方が深刻です」
07年とは違って転職を支援する余裕がないところも多く、募集対象を「25歳から」としている
ケースもある。企業が切羽詰まっている証しだろう。
こうなると退職金の上乗せは期待しにくい。
募集を行った東証1部企業の40代前半の管理職はこう言う。
「早期退職制度では優遇措置があるが、退職金の上乗せ分は年収のせいぜい2倍くらい。
再就職は難しい上に、子供や家のローンを抱えてこの程度では辞めたくても辞められない」
15日、日経平均株価が終値で1万3000円を割って先行きは一段と暗い。“割り増しが
出るうちが花”というささやきも聞こえてくる。再度のサラリーマン受難時代の到来。どう生きるか。
【2008年上半期の主な上場企業の希望・早期退職者募集状況】
◇「会社名(業種)」募集対象者《募集人数、応募人数》
●「NECエレクトロニクス(半導体)」40歳以上かつ勤続5年以上(早期)《*、685》
●「奥村組(ゼネコン)」35歳以上(早期)《560、622》
●「日立プラントテクノロジー(建設)」40歳以上(早期)《550、271》
●「前田建設工業(建設)」35歳以上(早期)《450、525》
●「ナイガイ(繊維製品)」希望退職者募集《270、*》
●「日本板硝子(ガラス)」管理職(早期)《*、220》
●「ピーエス三菱(建設)」管理職従業員(希望)《200、124》
●「さが美(小売)」40~58歳(希望)《200、*》
●「大本組(建設)」35~58歳、建築職以外の総合職《150、167》
●「荏原製作所(機械)」勤続3年以上の正社員(早期)《100~150、93》
引用元
URLリンク(news.livedoor.com)
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