08/07/17 17:33:06
★WinとMacに続く“第3のOS”「Linux」の強み・弱み
若きIT長者にして、アフリカ人初の宇宙旅行者となったマーク・シャトルワース氏が多額の私財を投じ、
開発を支援したPC用のOS「Ubuntu」が、完成度の高さと相互扶助の理念から世界的に注目されている。
どうやら「Linux」の一種らしいけど、そもそもLinuxってどんなOSなのか? テクニカルライターの佐々木
康之氏に聞いてみた。
「Linuxの一番の特徴は、誰でも無料で入手できる“オープンソース”のOSである点です。91年に
フィンランドの学生が個人で開発をはじめて以来、ネットを通じて世界中の多くの技術者がボランティアで
開発を続け、『Ubuntu』などの様々なバリエーションが生まれています。従来は主に企業のサーバー向け
OSとしてシェアを伸ばしてきましたが、ここ2~3年でデスクトップの機能が大きく進歩し、グラフィカルで
使いやすい操作環境が整ったことから、個人用PCのOSとしても評価が高まっているんです」
-確かにデザインは良い感じ。でもWinやmacとは使えるソフトも違うんですよね?
「ブラウザなら『Firefox』、オフィスなら『OpenOffice.org』のように、Winやmacでも人気のあるオープン
ソースのソフトは共通で使えます。他のOSでそれらを使い慣れた人が増えたことも、Linuxが注目される
理由の一つかもしれません」
-なるほど。そんな便利なOSがタダで手に入るのなら、ニーズはありそうです。
「実際、世界中でヒットした低価格ノートPC『EeePC』に搭載されたほか、ソフトの違法コピーが
深刻化している途上国で普及が推進されるなど、Linuxはニッチな市場で徐々にシェアを広げています。
が、日本ではWindowsの影響力が非常に強く、Linuxを搭載したPCを販売している大手メーカーが
存在しないため、自作PCのユーザー以外にはあまり広まっていないのが現状です」
そのほか、周辺機器の対応やサポートの強化など、広く普及する上では課題も多いんだとか。
個人ユーザーとしては、選択肢が増えるのは嬉しいですね。
(呉 琢磨)
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