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米フォーチュン誌から今年、アジアで最も活躍した財界人「アジア・ビジネスマン・
オブ・ザ・イヤー」に選ばれた。天安門事件で対中投資の冷え込みが続いていた
1993年に上海に国際金融センターの建設を決断。アジア金融危機を乗り越えて
ランドマークタワー「上海環球金融中心」の完成にめどをつけたためだ。
国内でもアークヒルズ、六本木ヒルズ、表参道ヒルズなど大型再開発を次々と
手がけてきた森ビルの森稔社長に、東京の国際金融都市構想について聞いた。
Q 今の東京を国際的にどう見ていますか?
A 地位は落ちる一方だ。世界の評価ではもはや3大都市に入っていないのに、日本では
2番か3番だと思っている。海外の都市に比べて変化が遅い。
空港一つとっても、成田か羽田か、どっちが国際で、どっちが国内かなどと言っている。
内向きすぎる。
Q 地方との格差が問題視される中で、東京を発展させるべきだと?
A 経済のパワーがあふれている時代なら地方と分け合うのもいいが、今は分けるものが
なくなってきている。東京に残っているものを引っぱがせば国全体が沈んでしまいかねない。
Q 東京の国際金融都市化が持論ですね。
A 金融を育てないとこれからの時代、世界都市とは言えない。国際金融都市になったから
ロンドンは技術も料理もよくなった。だが、東京は外国人に対する包容力に欠ける。
空港では入国するとき、外国人だけ長い列を作っているし、企業は買収防衛策を固めて
いる。みんなで彼らを居続けにくくしている。
国際的に活動する金融マンたちは、仕事がしやすい、住居の質もいい、遊んでよし、
子供を育ててよし、人と付き合ってよし、というふうにみんな要求する。彼らが
集まることで都市のレベルが上がり、国際金融都市にも国際文化都市にもなるのだが、
現在、そういう器がない。条件が整っているのは六本木ヒルズだけだといわれている。
港区を中心にこういう場所をたくさん設け、国際金融都市づくりを促したい。
続きます。ソースは
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