08/07/10 16:31:38
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デジタル放送への完全切り替え、すなわちアナログ放送の停波は、2011年7月24日に
行なわれる。あとちょうど3年だ。ところが日本のデジタル放送の普及率は、現在でも
まだ4割程度である。それはいったいなぜか。
■日本のデジタル放送は「不便」だ
放送のデジタル化は、世界的な趨勢である。すでにスウェーデン、イタリア、フィンランド
などの諸国はアナログ停波を実施している。放送をデジタル化すれば電波の使用領域が圧縮
できるため、それで空いた領域を他のことに使えるというメリットが生まれる。
日本も早くそうすればいいのではないか、と海外の人は思うだろう。
しかし日本のデジタル放送は、他国とは全く違っている。デジタル放送の受信世帯が
未だもって4割程度なのは、アナログ停波を知らないからではない。現行のデジタル放送に
不満があるからだと筆者は思っている。
デジタル放送は、アナログ放送に比べて不便だ。これまでアナログ放送では、番組をVHSに
録画しようがDVDに保存しようがiPodに転送しようが、自由だった。
しかしデジタル放送ではコピー制御が効いているため、CPRMというコピー制御対応の
DVDメディアしか使用できない。また一度DVDに書き込んだら、それ以降はコピーすることが
できない。7月4日から地上デジタル放送で「ダビング10」が運用開始になったが、回数に
制限があることに変わりはなく、ダビング10でコピーしたDVDから、さらにコピーする
孫コピーもできない。ダビング10に対応していない旧来機種ではコピーワンスのままだ。
以前VHSとDVDのダブルデッキが異様に売れた時期があった。あれはVHSのライブラリを
DVDに移行したい人が多かったからだ。しかしデジタル放送を録画したDVDは、今後
普及するであろうBlu-rayにはコピーできない。今のメディアが劣化して読めなくなったら、
それで終わりだ。
また、このコピーコントロールは規定が大変複雑なうえに関連団体が複数あり、どこが
イニシアチブを握っているのか不明である。さらに仕様書も日本語で書かれているので、
海外メーカーへの参入障壁となっている。例えばMicrosoftのWindows Media Centerが
未だにデジタル放送に対応できないのは、B-CASカードも含めた複雑怪奇な日本の
お家事情に翻弄されてきたからだ。
-続きます-