08/07/28 17:59:01 fKwUjUVE
>>1
ものごとには、なんであれプラスの面とマイナスの面があるのであって。
A国のプラスとB国のプラスのみもってきて、日本はダメだと煽る手法は低劣。
低劣なやり方をする人間の書く文章は、当然のように中身も低劣になるな。
>福祉機能で米国に劣り、雇用環境で欧州以下の日本こそが、先進国で一番冷たい格差社会であると警鐘を鳴らす。
右腕が強い米国、左腕が強い欧州、右腕も左腕も世界一ではない日本が最も劣る、というのは
詐術的なロジック。トータルバランスを無視して、なんの根拠にもなっていない。
>市場原理にまったく従わない民間非営利セクターが大きな力をもち、福祉機能、すなわち社会を維持する役割を担っている。
米国の官民あわせた貧困者対策レベルでいいなら、日本はとっくに達成してる。話が終わるぞ。
>非営利団体はホームレスのシェルター(無料宿泊所)を運営したり、食事や古着を提供したりしている。
アメリカの最貧困層への対策は民間主体だからこそ、なんの保証もない。米国のホームレスは
毎日必ずシェルターに入れるわけではないし、毎日必ず食事にありつけるわけでもない。キリスト教徒
ではなく教会での祈りに宗教的禁忌を感じる異教徒のホームレスにとっては、なおさらハードルが高い。
アメリカの民間団体による慈善事業は、やりたい人間がやりたいときに来てやりたいだけやる、というもの。
一方、救済を受けるホームレスのほうは、やりたいときだけホームレスをやれるわけではない。
結果として、救済にあぶれれば飢餓にも陥るし、凍死者も出る。その失敗に対し、救済側はなんらの責任を負わない。
その奉仕精神自体は立派だが、国家の福祉機能としては、到底他国のお手本になり得るようなシロモノではない。
>意外に聞えるだろうが、生活保護の受給条件はじつは日本のほうが厳しい。
>アメリカでは個人に受給資格があればよいが、日本では家族の所得も事実上調査される。
まず個人での自助努力、次に家族内での互助努力を求め、三に地域での互助を求める。
それは方針の違いであり、それを求めることが「厳しい」と表現するのはアンフェアで非客観的だ。
主観的な話をするのなら、親が裕福なのに子供を援助せず、国の税金で子供が生活保護を受けるという
アメリカの話は、多くの日本人にとっては福祉が優れているというより、なにか「異常だ」と感じるだろう。